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地区優勝をかけたパンサーズ戦を前に逆転勝利でディビジョン首位を維持したQBブレイディ率いるバッカニアーズ

2022年12月27日(火) 11:42


タンパベイ・バッカニアーズのトム・ブレイディ【AP Photo/Rick Scuteri】

タンパベイ・バッカニアーズのオフェンスはまたしても最初の3クオーターでもたついたものの、終盤でようやくスイッチが入り、延長戦の末にアリゾナ・カーディナルスに19対16で逆転勝ちを収めている。

バッカニアーズは第4クオーターで10点差をひっくり返して試合をオーバータイムに持ち込んだ。カーディナルスのホームで9回のプレーで71ヤードを稼ぎ、フィールドゴールを決めて勝利を手にしたチームは、シーズン第17週にカロライナ・パンサーズとの大一番を迎える。ここで勝利を挙げれば、クオーターバック(QB)トム・ブレイディ率いるバッカニアーズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の覇者となる。

「このチームには立ち直る力がある」と現地25日(日)の逆転劇の後にブレイディは述べている。「僕たちは懸命に戦っている。チームは7勝8敗だ。決して理想的な結果ではないけど、来週にチャンピオンシップゲームに勝つチャンスがある」

バッカニアーズが2桁台の点差を巻き返して勝利をつかんだのは4週間で2回目のことで、前回はシーズン第13週のニューオーリンズ・セインツ戦だった。

今シーズンの大半で苦戦するオフェンスを見てきたバッカニアーズファンにとって、失うものは何もなく、3番手のクオーターバックであるトレース・マクソーリーを先発に起用してきたカーディナルスとの対戦でさえ、確実に勝てる試合ではなかったと言えよう。日曜日のブレイディはパスで281ヤードとタッチダウン1回を稼ぎ、インターセプトを2回喫している。TB12が3試合連続で複数のインターセプトを投げたのは、彼のキャリアで最長の連続記録に並ぶ。ブレイディが最後に3試合連続で2つ以上のインターセプを投げたのは2002年のシーズン第4週から第6週にかけてで、この時ブレイディはNFLに入ってまだ3年目だった。

162ヤードを稼ぐ大活躍を見せたランニングバック(RB)レナード・フォーネットのおかげで、バッカニアーズは全米の観客の前で再び屈辱的な負け試合をせずに済んだ。

ヘッドコーチ(HC)のトッド・ボウルズは「後半、特に第4クオーターでは一丸となって戦えた」と話している。「ディフェンスは相手を止め、オフェンスはタイムリーなプレーで得点できた。第4クオーターはより良いプレーができた。それを他の3つのクオーターでもできれば、一貫性を保つことができるだろう。いずれにしても、苦しい戦いの末の勝利だった。見栄えが良かろうが悪かろうが、われわれはこの勝利を必要としていて、それを手に入れた。来週の試合につなげることができた」

シーズン第17週にパンサーズに勝てば、バッカニアーズは2年連続でNFC南地区のタイトルを獲得することになり、3シーズン連続でポストシーズンへと進む。

だが、また一人オフェンシブラインマンをケガで失ったブレイディとバッカニアーズは、この先も厳しい戦いを強いられるだろう。

月曜日に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況に詳しい関係者の話をもとに報じたところによれば、オフェンシブタックル(OT)のジョシュ・ウェルズは膝の腱を断裂し、このままシーズン終了になるという。

今シーズンはトレーニングキャンプから度重なる苦難に見舞われているバッカニアーズのOラインは、新たな逆境に直面している。

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