チャージャーズ戦でインターセプト3回も、QBフォールズの続投を示唆するコルツ暫定HCサタデー
2022年12月28日(水) 10:15インディアナポリス・コルツの最近のクオーターバック(QB)変更は、機能していないオフェンスを活性化させるための他のすべての試みと同じくらいうまくいかなかった。
ホームで行われたロサンゼルス・チャージャーズ戦で、マット・ライアンがベンチに下げられたことによって3番手QBから一気に先発に起用されたニック・フォールズは、オフェンスが173ヤードしか稼げない中で3つの目も当てられぬインターセプトを投げ、10回あった第3ダウンは一度もコンバートできず、チームは20対3で敗れている。
暫定ヘッドコーチ(HC)のジェフ・サタデーはファンが途中からQB交代を求めるコールを始めても、若手バックアップQBのサム・エリンガーを投入すればなんとか窮地を脱することができるかもしれないとすら思わなかったくらいに、コルツオフェンスはあまりにも悲惨な状況だった。
「交代によってこれ以上うまくボールを動かせるとは思わなかった」と敗戦後にサタデーHCは述べている。「またしても何かを変えることで勢いに乗れるとは思えない」
「私はその時にいなかったが、サムにもチャンスは与えられている。ニックが練習していたとき、われわれは彼が最高のチャンスをもたらしてくれると思っていたのだが、残念ながら今夜の彼は思うようなプレーができなかった」
フォールズがこの先にNFLでこれ以上うまくいく夜を過ごせるとは思えない。この日の彼は大抵のルーキーでさえ投げないようなインターセプトを喫し、疲れ切っているように見えた。まるで撃たれるのをじっと待っているカモのように、ポケット内で7回もサックされている。オフェンスはリズムもエネルギーも活気もなく、いいところは皆無だった。
フォールズは「変化があるときは常にできるだけ早く慣れて、タイミングをつかもうとするものだ」と話している。「今週はいい練習ができていたけど、残念ながらそれを発揮できずにこの試合を落としてしまった」
ライアンを2度もベンチに下げているコルツに選択肢はもうないと言えよう。サタデーが暫定HCになる前にチャンスをもらったエリンガーに卓越したものは見られなかった。そして、フォールズに至っては、スーパーボウル出場を果たした華々しい活躍が40年前のことのように思える。
29回のパスのうち17回しか成功できず、143ヤードとインターセプト3回、31.9というひどいパサーレーティングを記録したマンデーナイトの苦戦にもかかわらず、残り2週間はフォールズを続投させる計画だとサタデーHCは言う。
「このチームが試合を通して一貫性のあるプレーをするところを見たい」とサタデーHCは今後の目標について説明している。「まだそれをうまくまとめられていないだけだ。相手は第3ダウンをコンバートできているけどわれわれはできていないときや、相手の攻撃が続いて自分たちの体力が消耗されているけど、同じことをやり返せない時など、想定外の状況に対応したフットボールについては話し合うつもりだ」
フォールズに固執することで、これからの2週間はただ同じことを繰り返すだけになると思われる。
スーパーボウルを目指してシーズンを迎えたチームにとって、今の落ちぶれた姿は受け入れがたいだろう。
「どうしてこんなことになったのか分からない」とコーナーバック(CB)のスティーブン・ギルモアは『The Athletic(ジ・アスレチック)』に話している。「今の状況はとにかく恥ずかしい」
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