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タイタンズのブラベルHCは最終戦先発QBを指名せず、ドブスかウィリスか・・・

2022年12月31日(土) 07:24

テネシー・タイタンズのジョシュア・ドブス【AP Photo/Wade Payne】

テネシー・タイタンズは現地29日(木)にクオーターバック(QB)ジョシュア・ドブスにオーディションのチャンスを与えたが、その試合結果は27対13でダラス・カウボーイズに敗北した。

ドブスはパス39回中20回成功、232ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回、ロストファンブル1回を記録。1週間前にチームと契約したばかりのドブスのパフォーマンスは、精彩を欠いた新人QBマリク・ウィリスと比べると、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区タイトルと同時にプレーオフ進出チームも確定するシーズン第18週のジャクソンビル・ジャガーズ戦に先発する可能性を高めたと言えよう。

しかしながら、カウボーイズ戦の敗北を受けてヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルは先発クオーターバックを宣言する準備ができていないようだった。

「ジョシュ(ドブス)を評価する素晴らしい機会だったし、今後、結論を出していくことになる。いくつか好パフォーマンスもあったと思うが、見返したい部分もあるのは確かだ。2、3日後にどうなっているかというところかな」

「われわれは自分たちに負けすぎた。自分に負けていては、カウボーイズや素晴らしいフットボールチームに勝つのは難しすぎる。ただ、競い合ったとは思う。47人の戦いぶりについては非常に誇らしく思っている。チャンスを与えてもらったのに、またしても自らを苦しめるようなことをやってしまった」

タイタンズはポストシーズンの希望が確定しない試合でランニングバック(RB)デリック・ヘンリーやディフェンシブエンド(DE)ジェフェリー・シモンズらレギュラー陣を欠いた。

QBライアン・タネヒルは木曜日の試合前に故障者リザーブ(IR)入りが決まり、ウィリスが今季4度目の先発を任されるとの見方が強かったものの、力のないパスゲームを活気づけるべくドブスを先発させている。

サーズデーナイトフットボールでドブスが投げた232ヤードは今季のタイタンズQBの記録としては7位にランクイン。安定しないスタートだったものの、ドブスはうまくボールを運んでおり、ウィリスが司令塔を務めたときにはなかったフィールドを生かすパスも多く放っている。ただ、パスミスも何度かあり、序盤はポケット内で戸惑っている様子もあり、結局は相手ディフェンスのトレボン・ディッグスがボールを落としたとはいえ2度目のインターセプトを食らいそうになった場面もある。それでも、全体としては加入直後のチームでキャリア初先発、加えてオフェンシブラインが苦戦中かつ頼み所のヘンリーが不在という試合だったことを考えれば、ドブスは期待以上のパフォーマンスを見せている。

ブラベルHCは練習生からドブスを先発させたことはウィリスの現段階での成長を何か物語っているのかと聞かれ、こう応えた。

「マリクには期待している。今までやってきてくれたことを見ても期待はある。この週末に見返して、ある種の決断を下すことになる。マリクはよくがんばってくれたが、シーズン最終週に向けてクオーターバックのポジションに関して、自分たちがどういう立場にあるかを見てみなければならない」

ブラベルHCには他のレギュラー陣とともに健康状態をキープするためにウィリスをサーズデーナイトフットボールで温存したと言うことも可能だった。しかしながら、現時点ではドブスの方がオフェンスの指揮能力もパスセンスも高く(ウィリスは3回の先発でいずれも100ヤード以下)、ドブスがシーズン第18週の先発に指名されなかったとすれば、それはそれで驚きとも言える。

ドブス本人は「コーチ次第さ。勝つために最大のチャンスを与えられる誰かをセンターに置くのだろうし、俺はチームの判断を尊重する。だから、今週末にチームを再編成して、そこから考えればいいと思う」と話した。

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