バッカニアーズQBギャバートが水上緊急着陸したヘリコプターの搭乗者救助に尽力
2022年12月31日(土) 06:35ブレイン・ギャバートは毎週、フットボールのフィールドで要請があれば即座に対応する準備を整えている。ゆえに、ある家族を襲ったピンチに即座の対応ができたとしても驚きはないだろう。
ギャバートがヒルズボロ湾に緊急着陸したヘリコプターの搭乗者4人を岸辺の安全な場所に引き上げる救助活動に尽力していたことが分かった。
フロリダ州タンパのデイビス島に住むギャバートは兄弟たちと湾内でジェットスキーを楽しんでいる際に水上で異音を耳にし、何かしら問題が起きそうな兆候を察知したという。すぐさま調査に向かったギャバートはハップ家――28歳のハンターとその両親ウェスとリサ――と、ほとんど水没している機体の直ぐ側にいたヘリコプターのパイロットを発見し、911(日本の110番にあたる)に連絡するとともに、4人を水中からジェットスキーに引き上げる方法を考え始めたと明かしている。
現地30日(金)、ギャバートは「自分はまさに、その時、その場にいた、のだろうと思う。(中略)2人を自分のジェットスキーに乗せて、兄弟たちが1人を乗せた。パイロットはまだ水の中にいたけど、そのときに皆さん(タンパの警察と消防)がいらっしゃったので、自分が彼を少しだけボートに引っ張っていき、そして彼が乗り込んだ。幸い、ビーチから250メートルくらいだったから、ビーチまで運んでいけた。消防署とか、いろんな人が駆けつけていて、あとはもう報じられている通りさ」とコメント。
「自分が、というよりは、兄弟たちと一緒に楽しんでいただけで。お礼を言うなら皆さん(タンパの救助隊)だ。だってもしも彼らが間一髪でそこにいなかったら、悪い結果になっていたかもしれないからね」
『Fox Sports(FOXスポーツ)』は、33歳のタンパベイ・バッカニアーズのクオーターバック(QB)であるギャバートの救助のおかげで、エンジン故障のために岸からおよそ200ヤード(約183m)離れた場所への緊急着陸を強いられたヘリコプターの搭乗者4人全員が最悪の事態から救われたと報じた。
ギャバートは今季、トム・ブレイディのバックアップを務めながらも試合では一度もスナップに参加していないが、29日に披露した英雄的な行為で証明したように、フットボールフィールドであれ、それ以外の場所であれ、必要とあらばいつでも即座に助けに入る準備ができているのだ。その姿をヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズも称賛している。
「素晴らしいことだと思う。何も考えず、すべてを投げ出して、見知らぬ誰かを助けに行こうとする人に出会うことがある。自らの命を守りながら、他の誰かの命を救う手助けをする。その人の人柄をとてもよく表していると思う」
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