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「毎週変わるのは大変」とめまぐるしいQBの入れ替わりを振り返るコルツCケリー

2022年12月30日(金) 20:57

インディアナポリス・コルツのライアン・ケリー【Damian Strohmeyer via AP】

アンドリュー・ラックの引退以降、インディアナポリス・コルツで唯一不変なのは、変化の多さだった。

ラック以降、これまで6人の異なるクオーターバック(QB)がコルツの先発を務めている。その全員にスナップを出してきたのがセンター(C)ライアン・ケリーだ。最新の先発、ニック・フォールズもそこに含まれている。

「毎年変わるのも大変だよ」とケリーは『FOX59(フォックス59)』を通じて言っている。「もちろん、それが毎週変わるとなると、さらに大変だ」

フォールズは2022年シーズンのほとんど全てをコルツのQB3として過ごしてきた。シーズン第16週で彼が先発するまでは、ケリーも一度も彼とスナップをプレーしたことがなかったといい、この状況は“クレイジー”だと表現している。フォールズは“タフな状況下”でよくやっているとケリーは称賛したが、残りの視聴者が目撃したように、フォールズの3回のインターセプトはあまり思い出に残る機会とはならなかった。

コルツにとっても決して思い出深いシーズンではなく、めぼしい動きはヘッドコーチ(HC)フランク・ライクを解雇し、暫定HCとしてジェフ・サタデーを採用したことぐらいだ。サタデーはNFLでのHC経験が一度もなく、暫定職に就いてからまだ1勝しかしていない。あと2週間ほどで終わるということで、チームのサポーターの大半はこのシーズンと、不調に終わったベテランQBマット・ライアンとのパートナーシップを記憶から消し去りたいと思っていることだろう。

そう、ライアンも6人のリストの1人で、2016年にケリーのキャリアがスタートした時から数えると彼は9人目のQBにあたる。同様にライク解雇のわずか2週間前に驚きの先発に起用された(そして短期で終わった)サム・エリンガーもいる。リストの残りはフィリップ・リバース、カーソン・ウェンツ、ジャコビー・ブリセット、ブライアン・ホイヤー、スコット・トルジーンといった有名どころが名をそろえている。

コルツのシーズンはこのような感じだった。結果に基づいて言えば、ケリーを含む一部の主要選手を除いてほぼ全員が何の保証も持っていない状況だ。

「自分たちのいる状況を全員が理解していると思う」とケリー。「残りは2試合で、このリーグでは何一つ保証されることはない。このチームが一緒にやるのもあと2試合だ。その後は同じ状態になることは二度とないだろう」

「俺たちはベストを尽くす。プロとしてこのリーグにとどまりたければ、フィールドに出て状況がどうあれ、懸命にプレーする。プレーオフ戦線から外れたからといって、フィールドで努力せずにハードにやらなければ、リーグの残りの人々がそれを見ているんだ」

次のオフシーズンもコルツはまたQB市場に乗り出すことになる。少なくとも数人の優秀な選手が出てくるはずだ。シアトル・シーホークスのジーノ・スミスは今季にキャリアベストのプレーをしたが、来季以降の契約をまだ持っていない。サンフランシスコ49ersで珍しい状況を乗り越え、再び魅力的な選択肢として復活を果たしたジミー・ガロポロも同様に3月にフリーエージェントになる。現地28日(水)にラスベガスから届いたニュースによって、デレック・カーのレイダースでの未来も疑わしい状況だ。

ケリーが2023年に10人目の新たな先発にスナップすることになるのは間違いない。それが誰になるのかは要注目だ。

【M】