AFCプレーオフ構成変更とビルズ対ベンガルズ戦中止に伴う影響
2023年01月07日(土) 04:59NFLオーナーらは現地6日(金)、カンファレンスチャンピオンシップゲームを中立地で開催することを含めた2022年シーズンのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)プレーオフ構成の変更を認める決議案の投票を実施した。
シンシナティ・ベンガルズとボルティモア・レイブンズのポストシーズンでの対戦を想定し、ホームフィールドアドバンテージをコイントスで決定することも可能とする2部構成の決議案は、NFLが2日にダマー・ハムリンを襲った一件を受けて、それまで延期としていたバッファロー・ビルズ対ベンガルズ戦を中止すると発表したあとに提出されたもの。試合が中止されたビルズとベンガルズは17試合ではなく16試合のみを戦ってレギュラーシーズンを終えるため、それにともなって不公平が生じる可能性があり、今回の変更案はそれに対応するものとして提出された。
NFLオーナーによって承認された決議案とビルズ対ベンガルズ戦中止に伴う影響をまとめた。
ビルズ対ベンガルズ戦中止に伴う影響
『NFL Research(NFLリサーチ)』情報
- ベンガルズがAFC北地区優勝(レイブンズは地区優勝の可能性なし)
- ベンガルズがAFC第1シードおよびファーストラウンドバイを手にすることはない
- チーフスがレイダース戦に勝利、もしくはビルズがペイトリオッツに敗北すればチーフスが第1シードを獲得する
- ビルズがペイトリオッツに勝利、かつチーフスがレイダースに敗北すればビルズが第1シードを獲得する
- ベンガルズがレイブンズに勝利、かつビルズがペイトリオッツに敗北した場合、ベンガルズが第2シードを獲得、それ以外のシナリオはいずれもベンガルズが第3シードを手にする
AFCチャンピオンシップゲームが中立地で開催されるケース
- シーズン第18週にビルズ(12勝3敗)とチーフス(13勝3敗)が勝利もしくは引き分け、さらに両チームがAFCチャンピオンシップに進出した場合
- シーズン第18週にビルズとチーフスが敗北、かつベンガルズ(11勝4敗)が敗北もしくは引き分け、さらにビルズとチーフスがAFCチャンピオンシップに進出した場合
- シーズン第18週にビルズとチーフスが敗北、かつベンガルズが勝利、さらにAFCチャンピオンシップがビルズ対チーフスもしくはベンガルズ対チーフスになった場合
AFC北地区タイトルの行方
NFLリサーチによると、シーズン第17週のビルズ対ベンガルズ戦が中止されたことで、ベンガルズ(11勝4敗)がAFC北地区を制したことになるという。理由はシーズン第18週の試合結果にかかわらず、ベンガルズ(11勝4敗)の方がレイブンズ(10勝6敗)よりも勝率が上回っているため。
ホームフィールドアドバンテージがコイントスで決する可能性のあるシナリオ
- シーズン第18週にレイブンズがベンガルズに勝利、かつレイブンズが第6シードになった場合
このシナリオにおいて、AFC北地区王者であるベンガルズは第3シードを手にし、スーパーワイルドカード週末は第6シードのレイブンズと対戦することになる。レイブンズはベンガルズと2戦して2勝しているものの、レギュラーシーズンの試合数が16のベンガルズに対し、17試合のレイブンズは勝率で下回っている。この不公平を解消するため、コイントスでホームフィールドアドバンテージを決定する。
コイントスでレイブンズが勝った場合、ベンガルズ戦はレイブンズのホームで実施することになるが、それでも第3シードはベンガルズ、レイブンズが第6シードとなる。
レイブンズが第6シード枠になる条件は、シーズン第18週にロサンゼルス・チャージャーズ(10勝6敗)がデンバー・ブロンコスに勝利すること。この場合、チャージャーズが第5シードとなる。レギュラーシーズン最終戦でレイブンズが勝利し、チャージャーズが敗北した場合はレイブンズが第5シードを手にする。
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