ボルティモア・レイブンズのクオーターバック（QB）ラマー・ジャクソンがポストシーズンに戻ってくるとの希望が揺らいでいる。

地元ボルティモアの報道陣によれば、ジャクソンは水曜日の練習に現れていなかったという。そのことにより、現地15日（日）に実施されるシンシナティ・ベンガルズとのスーパーワイルドカードでの対決にジャクソンが出場する見通しがまた弱まっている。

ヘッドコーチ（HC）のジョン・ハーボーは水曜日の練習後、ジャクソンのステータスについて「それについて新たに言うことはない。今のところ状況は変わっていない」と話した。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロは状況を知る人物の話を元に、PCL（後十字靭帯／こうじゅうじじんたい）の負傷を抱えるジャクソンが、今週末のプレーに向けて苦しい戦いを強いられていると水曜日の朝に伝えた。

ラポポートは『NFL Network（NFLネットワーク）』の『Good Morning Football（グッド・モーニング・フットボール）』で「ラマー・ジャクソンの様子は良くなさそうだ」と話している。

「振り返ればちょっとした驚きだ。彼が最後にプレーしたのは12月4日で、PCLと戦いながらだった。ラマーはレギュラーシーズンにはプレーせず、プレーオフまでに準備が整うはずだと考えた関係者は多かった。しかしながら、私が過去24時間に情報筋から聞いた話から理解するに、ラマー・ジャクソンはシンシナティ・ベンガルズとのプレーオフでフィールドに立つには、苦しい戦いを強いられている」

「彼は取り組み、努力し、リハビリしている。膝だけがそこまで来ていない。今はいくらか分からない部分があるので、可能性はある。ラマー・ジャクソンに関しては何でも起こり得るが、自分が知っていることを踏まえれば、彼が今日練習するとしたら驚きだし、つまりはボルティモア・レイブンズに関してはタイラー“スヌープ”ハントリーが出場する可能性がある」とラポポートは話している。

シーズン第13週に膝を負傷して以来練習していないジャクソンは、膝に何らかの治療を受けようとしているものの、今のところうまく行っていないとガラフォロはつけ加えた。

ジャクソンが戻れない場合、タイラー・ハントリーがベンガルズ戦で先発するかもしれない。ハントリーは肩と手首の負傷によってシーズン第18週の試合を欠場しており、これはポストシーズンに向けて健康状態を整えておくための方策だった可能性がある。しかしながら、水曜日の練習で報道陣に公開されていた部分では、ハントリーはパスを試みていなかったと『ESPN』が報じている。

ハントリーについて、ハーボーHCは「彼はかなり良くなっている。今日の練習に出て、多くのプレーをした。彼は良い1日を送った。彼がスケジュール通りに進んでいるという希望を持っているし、どうなるかは見てみよう」と話した。

日曜日に27対16でベンガルズに敗れた試合では、ドラフト外ルーキーのアンソニー・ブラウンが先発していた。

ジャクソンのいないレイブンズ攻撃陣は苦境に陥り、過去5試合では試合平均12.5ポイントに沈んでいる。これはニューヨーク・ジェッツがシーズン第13週から第18週に記録した得点（試合平均11.0ポイント）に次ぐ低さであり、シーズン第1週から第12週の数字を17ポイント下回った。

『NFL Research（NFLリサーチ）』によれば、レイブンズがレギュラーシーズンの過去6試合で獲得した75ポイントは、スーパーボウル時代になってからプレーオフ進出を決めたチームがラスト6週に獲得したポイントの中で2番目に低い得点だという。

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