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WRメッチー三世は“素晴らしい”回復を見せているとテキサンズGMカセリオ

2023年01月12日(木) 14:28


ヒューストン・テキサンズのジョン・メッチー三世【Aaron M. Sprecher via AP】

ヒューストン・テキサンズのワイドレシーバー(WR)ジョン・メッチー三世は恐ろしい診断を受けてルーキーシーズンを棒に振ったが、驚異的な回復を見せているようだ。

昨年7月に白血病と診断されたメッチー三世は、今春に実施されるオフシーズンプログラムでチームに戻ってくる可能性があると、ジェネラルマネジャー(GM)のニック・カセリオが現地11日(水)に明かしている。

チーム公式サイトによると、カセリオGMは『SportsRadio 610(スポーツラジオ610)』の“Payne and Pendergast(ペイン・アンド・ペンダーガスト)”に出演した際に「彼がオフシーズンプログラムの開始時に間に合う可能性はあると思っている。まだやり残していることや乗り越えなければならないことはあると思う。率直に言って、彼がこれまでにやってきたことは素晴らしい」と述べたという。

カセリオGMは具体的なタイムラインを設定していないものの、メッチー三世が春先に復帰すればテキサンズのオフシーズンプログラムに間に合う形となる。

アラバマ大学出身で身長約183cm、体重約88kgのメッチー三世は、2022年NFLドラフト2巡目、全体44位で指名を受けたが、ルーキーとしてフィールドに立つことは一度もできなかった。

2022年7月24日、メッチー三世は白血病の中で最も治癒しやすい型とされるAPL(急性前骨髄球性白血病)と診断されたことを発表した。これまでのところ、メッチー三世は全速力で回復への道のりを歩んでいるようだ。

スポーツラジオ610によると、カセリオGMは「ジョンは毎週金曜日にそこでワークアウトをしていて、実際、春にドラフトで指名したときよりもいい感じになっている」と話し、こう続けたという。「体力や下半身の強さも向上している。医学的に多くの問題を抱えているにもかかわらず、彼の姿勢は素晴らしかった。だが、正直なところ、あなたは知らないかもしれないが、この子は信じられないほど素晴らしい。特別な子だ」

「それはつまり、彼が外に出て行って、100回のパスをキャッチできるようになるということを意味しているかって? 違う。そういうことを言っているのではない。しかし、彼を迎えたときから、彼が夏に乗り越えたことや秋を通してやってきたことまで、彼の成長ぶりを見ていると、本当に素晴らしいと思うし、彼の功績はとてつもなく大きい。それは彼がどういう人間であるかを物語っていたし、彼はうちにいるメンバーがどういうタイプの人間なのかを象徴していると思う」

2022年シーズンを悲惨な結果で締めくくったにもかかわらず、テキサンズがフィールドの内外で楽観的な姿勢をとれるのには理由がある。

「彼はきっといくつか改良してくるだろう」と語ったカセリオGMは「それがどのようなものなのか、正確には分からない。だが、ある時点であらゆることがOKになり、許可されれば、彼はフル参加する機会を得られるだろう」と続けた。

【RA】