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ジェッツとOCマイク・ラフルアーが合意の元で袂を分かつ

2023年01月12日(木) 15:56

ニューヨーク・ジェッツ【NFL】

ニューヨーク・ジェッツ攻撃陣の崩壊は、コーディネーターから職を奪う結果となっている。

ジェッツと攻撃コーディネーター(OC)マイク・ラフルアーが合意の元で袂を分かつ決断をしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地11日(水)に伝えた。

複数のNFLチームがラフルアーに関して問い合わせており、ラフルアーは他のチームで職を探す許可を得ているとラポポートはつけ加えた。

ラフルアーのジェッツ時代は2シーズンで終了しており、いずれのシーズンでもトータルオフェンスは下位8位以下に沈んでいた。攻撃陣の才能がなかったわけではないながらも経験が浅いと認めざるを得なかった初年度には、ジェッツはトータルオフェンスで26位、ラッシングで27位、パッシングで20位、サードダウン成功率で27位となっている。2022年シーズンの前半には大幅に改善したものの、さらに調子を上げることには引き続き苦戦し、トータルオフェンスで26位、ラッシングで24位、パッシングで15位、サードダウンについては28位に転落する形でシーズンを終えている。

ルーキーランニングバック(RB)ブリース・ホールが欠けたことでシーズン序盤の力は弱まり、ラッシングの脅威がなくなったために攻撃陣の責任の多くは各週に先発するクオーターバックの肩にかかるようになった。避けられない流れとしてシーズン後半に勢いをなくしたジェッツは、ラスト8試合で7試合を落とし、同じ期間で20ポイントを超えたことは2度しかなかった。

サンフランシスコ・49ersで攻撃アシスタント(パスゲームコーディネーター、レシーバーコーチ)を務めていたラフルアーは、同じく49ersのスタッフだったロバート・サラーがジェッツヘッドコーチ(HC)に起用された際に、サラーと共にニューヨークにやってきた。ラフルアーの任務は全体2位指名選手であるクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンをできるだけ早くNFLに馴染ませることだった。

しかし、その期待に沿う結果とはならなかった。ウィルソンはケガに悩まされたルーキーシーズンを、パス成功率55.6%、2,334ヤード、タッチダウン対インターセプトが9対11、パサーレーティング69.7で終えている。2年目にも伸びることはなく、バックアップのマイク・ホワイトと代わってベンチに下がっていた。ホワイト(とジョー・フラッコ)の背後で数週間を送った後に戻ってきたウィルソンだが、特に進歩は見られず、わずか2シーズンにしてチームでの未来に疑問が持たれる状況となっている。

ドラフトをうまく終えてよくプレーし、明るい未来に向かって方向転換ができたと思われていたジェッツ。ケガが積み重なったとき、ジェッツはクオーターバックポジションに答えを持っていないことに気づき、身をもってその結果を知ることとなった。

今、サラーHCをはじめとする面々には、チームの間違いを正し、オフェンスを率いるためのより優れた候補者を探すというプレッシャーがかかっている。また、センターの後ろにも優秀なオプションを見つけなければならない。ジェッツの時計は、冷酷に時を刻み続けている。

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