引退のカーディナルスDEワットが家族、NFL選手たちからのお別れメッセージに感涙
2023年01月12日(木) 17:592週間前、アリゾナ・カーディナルスのディフェンシブエンド(DE)J.J.ワットが2022年シーズン末での引退を発表すると、NFL界は驚きに包まれた。
『Hard Knocks In Season: The Arizona Cardinals(ハード・ノックス・イン・シーズン:アリゾナ・カーディナルス)』最終話のエピソード9で、レギュラーシーズン最後の試合となる49ers戦の前日に守備コーディネーター(DC)バンス・ジョセフがワットと選手たちを前に演説するシーンがある。そこでディフェンシブラインコーチ、マット・バークの発案により、未来の殿堂入り選手へのはなむけとして、ワットの家族やこれまで対戦したNFL選手たちから集めたメッセージ動画を流すことになっていた。
動画には兄弟のT.J.ワットとデレック・ワットを含め、ライバルのトム・ブレイディ、アーロン・ロジャース、ペイトン・マニングやダック・プレスコットからもメッセージが送られた。ご両親からの心温まるメッセージや、幼い息子を抱いた妻ケアリアさんの言葉も含まれている。
「引退する兄貴に、今はただ祝福を送りたい」と動画の中でT.J.は言っている。「どんなに浮き沈みがあってもレジリエンスを見せてきたよな。NFLに入り、最優秀守備選手になり、数々の成功を収めた兄貴の姿は、俺にそれが可能だってことを見せてくれた」
動画が流れたときの様子を収めたクリップでは、寄せられたメッセージを見てこらえきれずに涙を流すJ.J.ワットが映っている。
「あなたは僕にとってずっと目の上のたんこぶだったよ」とブレイディは動画の中で言っている。「あなたと一緒にフィールドに立てて光栄だった」
ワットは2011年のNFLドラフトでヒューストン・テキサンズから全体11位で指名された。そこでの最初の10シーズンで、彼はクオーターバック(QB)を妨害し、ゲームプランを狂わせる圧倒的力を見せた。守備部門の年間最優秀選手に3度選ばれ、プロボウル選出は5回、その全てでオールプロに選ばれており、2017年のウォルター・ペイトン賞に輝いている。
2021年にカーディナルスの一員となり、そのシーズン最初の7試合でプレーしたが、肩の手術を受けてシーズンを終えた。33歳となった今シーズンは16試合に出場し、12.5回のサックと25回のQBヒットを記録。最終的なNFLキャリアはサック114.5回、タックル586回、タックル・フォー・ロス195回、QBヒット317回という成績だった。
「おめでとう、バディ。カントンで会おうな」とロジャースは言っている。
ワットの栄誉の殿堂入りは確実であり、オハイオ州カントンのステージに立つのは間違いということだ。彼がプロフットボール栄誉の殿堂入りの資格を得るのは2028年のことになる。
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