2023年にすぐ成功することを求めないジェッツオーナー
2023年01月13日(金) 11:20ニューヨーク・ジェッツは大きく態勢を崩したシーズン後半から拾い上げられるものを集め、より優れたものを構築しようとしている。
2022年のラスト8戦で7敗を喫したジェッツにとっての好ましい知らせとして、オーナーシップは2023年にすぐさま成功することを求めていない。
『The Associated Press(AP通信)』によれば、オーナーのウッディ・ジョンソンは現地12日(木)に「いや、私は命じない」と話したという。
「全員が長く待ってきた。最後にスーパーボウルに出てから54年は長すぎる。あまりにも長い。それを早く変えたいが、命令ではうまく機能しない」
もう一つうまく機能していなかったのが、2022年のジェッツ攻撃陣だ。ここ2年をトータルオフェンスで25位と26位で終えたジェッツは、水曜日に両者合意の上で攻撃コーディネーター(OC)マイク・ラフルアーを放出。2021年にラフルアーを伴ってサンフランシスコからニューヨークにやってきたヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーにとっては簡単な決断ではなく、サラーHCはラフルアーが他の場所で機会を追うことができるなら「それが全員にとって最良の利益になるように思った」と木曜日に報道陣に語っている。
今週にジェッツを去るコーチはラフルアー以外にもいる。サラーHCはオフェンシブライン(OL)コーチ兼ランゲームコーディネーターのジョン・ベントンもチームを離れると明かした。
「それについて詳細を話すつもりはない」と言うサラーHCは「ジョンが大好きだ。彼はこのリーグでとても長い間コーチとして仕事をしてきたし、私自身が彼と長い時間を過ごしてきた。ただ、違う方向に進みたかっただけだ」と続けた。
サラーHCのスタッフすべてが変更されるわけではないものの、2年連続で果たすべき仕事を完了できなかったことで、攻撃陣に変化を起こす必要があった。また、シーズン終盤には、このゲームで最も重要なポジションにも変化が必要である気配が見えている。
クオーターバック(QB)ザック・ウィルソンの伸び悩みは、2022年に懸念されるものから壊滅的なものにまで悪化した。特に、ジェッツが有望なルーキーであるランニングバック(RB)ブリース・ホールをシーズン終了のケガで失ってから、それは顕著だった。ウィルソンはシーズン中に2度ベンチに下げられ、チャンスがやってきた際もそれを活用できずに、批評家たちがシーズン後半のジェッツの苦戦の理由にウィルソンの名を挙げることを許している。
ラフルアーはチームを離れるまでにウィルソンを救うことができなかった。ジェッツは2023年にすぐに攻撃陣をアップグレードできる外部の助けを探すことになりそうだ。
ジョンソンオーナーは木曜日に、このオフシーズンにベテランQBに大金をつぎ込むことに“完全に”前向きだと報道陣に話している。
「キャップがあるので、費やすことのできる金額というものがある。だが、そこは欠けているたぐいの部分だ」とジョンソンオーナーは語った。
サラーHCもQBルームに新たな力を加えることを除外していない。
「クオーターバックのプレーについては本当にアグレッシブに行くつもりだし、このポジションを満たすためにできることはすべてやる。すぐに改善できると思うと言うくらい、私が傲慢でありたいか? ボールを動かす上で、スペシャルチームがあり、トップ5のディフェンスがあれば、プレーオフに進むだろうと想定される。私はわれわれがこれまでにも進んできた軌道を続けられると思う」
ニューヨークの守備陣は確かに、2022年にプレーオフにふさわしいレベルのプレーをしていた。しかし、攻撃陣が大きく遅れを取り、特にホールを失ってからそれが目立っていた。表面上は、ジェッツには今後のプレーオフ進出を含めた、次のステップに進む準備ができている。ただ、それも力のあるクオーターバックを見つけることができればの話だ。
期待はプレッシャーを伴う。ジェッツがクオーターバックを見つけるのか、また、それはいつなのか――今オフシーズンは数々のチームにとって、このポジションについてはエキサイティングなものになると見込まれる――はともあれ、たとえジョンソンが公にプレッシャーをかけていなかったとしても、これ以上底辺をさまようシーズンはもう許されないだろう。
ロースターの質という意味では、ニューヨークはまずまずの位置にいる。しかし、サラーHCは自己満足していてはこれまでと同様の落胆の結果になることを分かっている。2022年ドラフトを実りあるものにしたジェッツは、ガード(G)アライジャ・ヴェラタッカーらの負傷した主要選手の復帰を含む、同様のポジティブなオフシーズンから利益を得ることができるはずだ。
「一人の問題ではない。われわれはOラインを修正する必要がある。クオーターバックのプレーをもっと安定させなければならない。レシーバーたちが若いという部分でも、もっと良くなる必要があり、それは彼らが年を経るにしたがって改善するだろう。ブリースがそこに戻ってきて、健康状態を取り戻すはずだ」とサラーHCは述べた。
「決して一人の問題ではないし、私はそれを支持している。ブリースとAVT(ヴェラタッカー)がいたときのわれわれは得点でリーグ14位になっていて、そこから崩壊してしまった感じだった。だが、その集団はかなり有望だった。われわれは健康状態を取り戻すだろうし、追加し続け、それがどんな方向に進むことができるかに本当に興奮している」
ジェッツはその方向が上方であることを願っている。しばらくの間、チームにはやることが山積みだ。
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