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クロックマネジメントとコミュニケーションに課題を見出すドルフィンズHCマクダニエル

2023年01月16日(月) 15:53


マイアミ・ドルフィンズヘッドコーチ(HC)のマイク・マクダニエル【NFL】

現地15日(日)、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエル率いるマイアミ・ドルフィンズは、バッファロー・ビルズとのワイルドカードウイークエンドの試合に挑んだ。

その見事な戦いぶりに、34対31で敗れながらも賛辞が送られる一方で、マクダニエルHCはこのオフシーズンにドルフィンズがどの部分で改善すべきかがこの戦いで浮き彫りになったと考えている。

3番手の新人クオーターバック(QB)スカイラー・トンプソンが先発せざるを得なかったドルフィンズ攻撃陣の運命を決定づけたのは、クロックマネジメント、ペナルティ、ワイドレシーバー(WR)のドロップ、そして悪いタイミングでのターンオーバーだった。ドルフィンズがこの日に科されたディレイオブゲームのペナルティは、試合最後のドライブでチームにとって大きな足かせとなっている。

3ポイントを追いかける状況で、ミッドフィールドで第4ダウン残り1ヤードとなったとき、ドルフィンズにディレイオブゲームのペナルティが科された。残り時間は2分強であり、続いてトンプソンのパスがインコンプリートに終わったことで、マイアミの運命は決まっている。とは言え、より短いコンバージョンになった可能性は、起こり得る事態を想定した議論の中心になるポイントだった。

マクダニエルHCはサイドラインでのドルフィンズのコミュニケーション問題が後の重大ミスを招いたと指摘し、チームはディレイオブゲームのペナルティを科される一つ前のプレーで、実際はノーゲインに終わった第3ダウン残り1ヤードでのランニングバック(RB)サルボン・アーマッドのランによって、ファーストダウンを獲得したと思っていたと明かしている。

試合後、マクダニエルHCはこういった問題について「これほど多く起こってはならない。最後の1回は特に厳しかった。オフィシャルでもコーチング陣でも、私たちがファーストダウンを獲得したとの何らかのやりとりがあった。だからこそ、われわれは第1ダウン残り10ヤードに向けて選手たちを展開したものの、そうではなく、第4ダウンだと明言された」と話している。

「そのミスコミュニケーションはこのビジネスではあることで、改善できる部分を常に探していく。われわれが結果を出せなかった理由の一部分だが、もちろんそれだけが理由ではない。私自身を含め、もっとよくできる部分を見つけられる者はたくさんいるし、われわれはそこを進めていくつもりだ」

マクダニエルHCには、フラッグを回避するためにタイムアウトをコールすることができなかった。なぜなら、スナップ前にプレークロックが刻々と減っていく同様の状況のために、すでに後半の3回のタイムアウトを使い果たしていたからだ。また、マクダニエルHCは間違った情報は“上層から私に伝わった”と話している。

「ヘッドセットからだったと思う。私はオフィシャルのそばに立っていた。ただファーストダウンだったと告げられただけだ。だから、正確にそれが誰からの情報だったかはまったく分からない。そんなことが起こったのはこの年全体でも初めてだったと思うし、ベストを尽くすしかない。そういうわけで、われわれには思いつきもしなかった、第4ダウン残り6ヤードでの可能性があると思った。第4ダウン残り1ヤードの方が第4ダウン残り6ヤードよりは簡単だ。だが、結局はそこにあるすべての変数に合わせて調整しなければならない。そして、第4ダウン残り6ヤードでも、われわれにはチャンスはあったと思う」

その他にも多くのミスを犯しながらも、ドルフィンズは気迫あるプレーを見せた。今季のラストゲームとなったこの試合で、ドルフィンズは前半序盤についた17ポイント差を乗り越え、ビルズにヒリヒリする戦いを強いている。自らもルーキーコーチであるマクダニエルHCは、成功のスタートだと見なされるであろうシーズンから前に進んでいく上で、振り返って学ぶべき多くの課題を見出している。

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