ニューヨーク・ジャイアンツのワイドレシーバー（WR）アイザイア・ホッジンズはNFLでのブレイクにとんでもない瞬間を選んだ。

3年目のホッジンズは、現地15日（日）のワイルドカードゲームでジャイアンツがミネソタ・バイキングスに31対24で勝利した際、ビッグブルー最多となる8回のキャッチで105ヤードとタッチダウン1回を記録する大活躍を見せた。

ホッジンズが第1クオーターで14ヤードのタッチダウンを決めことで、ジャイアンツはこの試合で初めてリードをつかんだ。最後のドライブで24歳のホッジンズはサイドライン際でつま先立ちのまま19ヤードのパスを見事にキャッチし、24対24の場面でジャイアンツを得点圏内へと導く。その直後にホッジンズはエンドゾーンでコーナーバック（CB）パトリック・ピーターソンに対するホールディングのコールを誘い、チームに試合を決するチャンスをもたらした。

11月にウェイバーにかけられていたホッジンズは、ニューヨークでプレーオフのヒーローとなった。

「正直言って、ここに来るまで彼のことはあまり知らなかったんだ。でも彼はいい選手だ」とWRダリウス・スレイトンは試合後に『NJ.com』に話している。「ここに来てからの彼はそれに尽きる。一貫性があって安定しているし、そういうことを彼に期待している」

2020年のドラフトでバッファロー・ビルズに6巡目で指名されたホッジンズはケガでルーキーシーズンのすべてを棒に振った。2021年はロースターカットの中でウェイバーにかけられ、ビルズの練習生として契約を結んでいる。ホッジンズはこのシーズン中に一度だけ試合に出場することができたが、4回のスナップでターゲットになることはなかった。そして2022年にもビルズはホッジンズをウェイバーにかけ、8月下旬に練習チームに配属している。ホッジンズはシーズン第5週に惨敗を喫したピッツバーグ・スティーラーズ戦で出場する機会を与えられ、4回のキャッチで41ヤードを記録した。

ビルズで2試合に出場してウェイバーにかけられていたホッジンズをヘッドコーチ（HC）ブライアン・ダボールとジャイアンツが11月に獲得している。ビッグブルーの一員としてプレーしたレギュラーシーズンの8試合で、ホッジンズは42回のターゲットで33回のキャッチを成功させて351ヤードとタッチダウン4回を積み上げた。過去6試合のうち5試合でタッチダウンパスをキャッチしている。ホッジンズはジャイアンツのパスゲームに欠かせない存在となり、シーズン第18週は他の先発選手とともに温存されたくらいだ。

オレゴン州立大学出身のホッジンズは、ワイドアウトはデプスチャート上でどの位置につけていようと、自分は誰にも止められないという気持ちですべてのスナップに臨まなければならないことをビルズで学んだと言う。

「レシーバーとしてそのマインドセットは必須だ」とホッジンズは日曜日に『New York Daily News（ニューヨーク・デイリー・ニュース）』に述べている。「バッファローでステフォン・ディッグス、エマニュエル・サンダース、コール・ビーズリー、ジョン・ブラウン、ガブリエル・デービスと一緒にいて学んだんだ。スクリメージラインに並んだ瞬間、俺はフィールド上で最強のレシーバーで、誰も俺を止められない。そう信じて、自分に自信を持って、一つひとつのプレーで向上していることを証明しないとダメなんだ」

身長約193cmのこの若手選手がプロとして最高のパフォーマンスを見せた2試合はどちらもミネソタ・バイキングスが相手だった。シーズン第16週の敗戦では8回のキャッチで89ヤードを稼ぎ、タッチダウンを1回決めている。日曜日の試合ではそれを上回る活躍を見せた。

ホッジンズの躍進は、彼とスレイトン、リッチー・ジェームズを中心とした寄せ集めのレシーバー陣にもかかわらず、ビッグブルーには結果を出す能力があることを示したと言えよう。ジャイアンツは289パッシングヤードを含む431ヤードをオフェンスで稼ぎ、ジャスティン・ジェファーソン、アダム・シーレン、K.J.オズボーンというWRトリオを擁するバイキングスの記録を超えた。これはダボールHCのシステムとクオーターバック（QB）ダニエル・ジョーンズのレベルの高さを物語っている。

ジャイアンツのレシーバーは何の変哲もない無名な選手ばかりかもしれないが、だからと言って彼らに自信がないわけではない。

「俺たちの自信は毎週高いレベルにあると感じている」とホッジンズは言う。「俺たちのことを信じている人はあまりいない。俺たちは毎週そういう人たちが間違っていることを証明しようと挑戦に挑んでいるんだ」

ジャイアンツは土曜日の夜に、今シーズン3回目となるフィラデルフィア・イーグルスとの試合で周囲の認識が間違っていることを再び証明するチャンスがある。

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