悲惨な敗北後もステイリーHCを擁護するチャージャーズの選手たち
2023年01月17日(火) 13:09現地14日(土)に行われた試合で、ジャクソンビル・ジャガーズに27対0のリードを覆されて31対30で敗れた後、ロサンゼルス・チャージャーズの選手たちは立場が危うくなっているヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーを擁護している。
『Associated Press(AP通信)』によると、クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートは「ステイリーのようなコーチがいることは、誰にとっても幸運なことだろう。彼は素晴らしいリーダーであり、チームのみんなから尊敬されている。彼は誠実で、ありのままであり、この2年間ずっとそうだった」と語ったという。
チャージャーズが2018年シーズン以来のポストシーズン進出を果たしたことで、ステイリーHCの立場は安定したかのように見えた。しかし、重要な意味を持たないシーズン第18週の試合――スターワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムスが負傷した――での対応と、ジャガーズに悲惨な負け方をしたことによって、ステイリーHCの解雇を求める声が再び強くなっている。
オフシーズンへの準備を進める中、チャージャーズのリーダーたちは例外なくコーチの味方をしている。土曜日の試合で2度、アンスポーツマンライクコンダクト(スポーツマンシップに欠ける行為)のペナルティを受けたアウトサイドラインバッカー(OLB)ジョーイ・ボサは、今季はステイリーHCが指揮官になってから2シーズン目だったことについて言及しながら、次のようにコメントした。
「俺はここのコーチたちを本当に信頼している。彼はこのリーグの中ではまだ新米のヘッドコーチだ。彼がすぐにすべてを理解することを期待するのは、ちょっとばかげている。俺たちはただ積み重ねていく必要があるんだと思う。それは一夜にして成し遂げられることじゃない」
ジョン・キャロル大学で守備コーディネーター(DC)を務めていたステイリーHCがプロの世界に足を踏み入れてからまだ6年しか経っていない。3年間にわたってNFLのOLBコーチを務めた後、ステイリーHCはロサンゼルス・ラムズの守備コーディネーターとして1シーズンを過ごし、チャージャーズの指揮官に就任した。
まだNFLでのキャリアが浅いという事実はステイリーHCに有利に働くかもしれない。チャージャーズのオーナーであるディーン・スパノスは2年連続で勝ち越したことを受けてこれまでの方針を貫く選択をしている。
「俺たちがここで積み上げたもの、毎日積み上げ続けてきたものは、何か特別なものだと感じている」と強調したセーフティ(S)ダーウィン・ジェームズは「前半は間違いなくそれを示していた」と続けた。
チャージャーズは前半で可能性を感じさせていたものの、後半では一転してひどいありさまを露呈。オフェンスはドライブを維持できず、調子を崩したディフェンスは最後の5回のポゼッションでそれぞれ相手に得点を許している。そして、ステイリーHCは肝心なところで動きが悪くなってしまった。
「物事があまりにもうまくいっているときに、ひとつでも悪いプレーが起こると、みんなが“ああやばい、何が起こっているんだ?”みたいな感覚に陥るような気がする。これまでに何度もあったことだから、ちょっとだけ頭に染みついているんだと思う」とボサは話している。
ステイリーHCが続投する場合、スタッフの変更は避けられないはずだ。歴史的な敗北を喫した土曜日に指導にあたっていたメンバーをそのまま使うというのは愚かな行為だと言えるだろう。
【RA】