チャージャーズがOCジョー・ロンバルディを解雇
2023年01月18日(水) 11:35ジャクソンビルで開催されたプレーオフの試合で悲惨な敗北を喫した3日後に、ロサンゼルス・チャージャーズが攻撃コーディネーター(OC)のジョー・ロンバルディを解雇したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話を元に伝えている。
ペリセロはチャージャーズがパスゲームコーディネーター兼クオーターバック(QB)コーチのシェーン・デイも解雇したとも報じていた。
その後、チームは今回の報道内容を正式に認めている。
あらゆる兆候がヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーの残留を示唆していた――ステイリーHCは水曜日にメディアへの対応を控えている――一方で、スーパーワイルドカード週末でジャクソンビル・ジャガーズに31対30で敗れてシーズンが終わったことを受け、チャージャーズには何らかの変化が必要になっていた。ロンバルディと離別することはその変化の1つだが、精彩を欠く最後のパフォーマンスで強調されていたようにチャージャーズが攻撃面で期待外れのシーズンを送っていたことを踏まえると、驚くべき決定ではないと言える。
51歳のロンバルディはチャージャーズの攻撃コーディネーターを2シーズンにわたって務めた後にチームを去り、チャージャーズは新しい攻撃コーディネーターを探すことになった。次期OCにとってはスーパースターのQBジャスティン・ハーバートのキャリアを方向づけることが最大のタスクとなるだろう。
土曜日に行われた試合の後半でチャージャーズがわずか3点しか稼げなかった一方で、ジャガーズはポストシーズン史上3番目に大きい点差を巻き返しての勝利を収めた。チャージャーズの守備陣が5回のターンオーバーを強いた試合で、攻撃陣はわずか320ヤード、タッチダウン3回という記録にとどまっている。
2022年シーズン中、ロンバルディには批判がつきまとっていた。
2014年から2015年にかけてデトロイト・ライオンズの攻撃コーディネーターを務めていたロンバルディ。それ以外の期間は任期をまたいで合計12シーズンの間、ニューオーリンズ・セインツで攻撃アシスタントを務めている。しかしながら、チャージャーズの攻撃コーディネーターに就任した当初から、ハーバートをきちんと活用できているのかという疑問の声が上がっていた。
2022年シーズンを通してランゲームに苦戦していたチャージャーズが、安定した成果を挙げることはほとんどなく、長い腕を持つハーバートが多くの人の好みに沿ってショートスローを投げる場面はあまりにも多かったと言えよう。
数字の面を見てみると、ロンバルディ率いるオフェンスは2022年シーズンに試合平均得点で13位、試合平均獲得ヤードで9位となっている。一方、ハーバートがあまりにも頻繁に1人でタスクを抱えていた中で、ランヤードでは30位に沈んだ。ハーバートは699回(歴代で4番目に多い)のパスアテンプトでキャリアハイを更新したものの、タッチダウンパス数(25回)とアテンプト平均パスヤード(6.9ヤード)はキャリア最低の数字を記録している。
ハーバートは2021年――ロンバルディが攻撃コーディネーターに就任した初年度――に5,014ヤード、タッチダウン38回をマークした。しかし、急速に開花した才能は2022年シーズンにロンバルディ率いるオフェンスの中で一歩後退している。
プレーオフ進出を決めてもなお、ロンバルディの退任を求める声は高まり続け、ジェネラルマネジャー(GM)トム・テレスコとステイリーHCはそれに応じる形となった。
オフェンシブラインの改善は不可欠となっており、ワイドレシーバー(WR)陣の健康状態は1年を通して障害となっていたため、新しい攻撃コーディネーターがすべての不調を治せるわけではないだろう。とはいえ、チャージャーズは少なくとも1つの変化を起こしている。
【RA】