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「運だろうが実力だろうが、ここまで勝ち進んだことには変わりない」とジャガーズHCペダーソン

2023年01月18日(水) 11:38


ジャクソンビル・ジャガーズのヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソン【AP Photo/Chris O'Meara】

ジャクソンビル・ジャガーズの2022年シーズンはとっくに終わっているはずだった。

4勝8敗だったジャガーズはシーズン第13週にデトロイト・ライオンズに大敗し、まだ再建に取り組むシーズンの中でわずかに成長しているようにしか見えなかった。ところが、ヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンのチームは終盤から勢いに乗り、5連勝を果たすと、9勝8敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区のタイトルを獲得した。

スーパーワイルドカードゲームが行われた現地14日(土)、ペダーソンHCのチームはロサンゼルス・チャージャーズに27対0とリードされ、またしても出だしで後れをとった。しかし、シーズン全体の縮図のようなこの試合でクオーターバック(QB)トレバー・ローレンスは見事に軌道修正を果たし、ジャガーズは4回のドライブで立て続けに得点して試合終了のブザーと同時に勝利を手にしている。

自分のチームをどう捉えているかと聞かれたペダーソンHCは、「運だろうが実力だろうが、ここまで勝ち進んだことには変わりない。われわれがAFCで残った4チームの一つだということが多くを語っているだろう」と火曜日に『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウルフに述べている。

それは、ペダーソンHCがこの職に適任であり、アーバン・マイヤー元HCのもとで起きた惨事からジャガーズを救い出したことを意味する。

ジャガーズには若い才能があり、彼らは新しいチームとして立ち位置を定める際に生じる、自ら招いた苦難を克服できることを意味する。

そして、再建のスケジュールは前倒しで進んでいるようだが、このままいけばジャガーズには明るい未来が待っていることを意味する。

今週はじめにペダーソンHCは、セーフティ(S)レイショウン・ジェンキンスがチームのしぶとさをゴキブリに例えたことについて聞かれ、こう答えている。

「ゴキブリは気持ち悪いが、このチームはそれに似ているのかもしれない。よく分からない。私だったら違う例えを使っただろう。でも、選手もコーチも、みんな違う見方をしているかもしれないが、要は同じことだ。今のチームはタフなフットボールチームで、フィジカルなチームだ。そういったことをわれわれは自負している。完璧ではないし、ミスもする。それは土曜日の夜も明確だった。それでもこのチームは戦い続ける。最後まで戦い続け、ひっかき回し、食らいつく。第4クオーターになってもあきらめない。彼がゴキブリだと言ったのはそういう意味だったと思いたい」

「ジャガーズがこの位置にいるのは、いくつかの特殊な事情が絡み合った結果だということは分かっている。ケガ人が続出したテネシー・タイタンズは崩壊し、チャージャーズは最もチャージャーズらしい形で敗れた。しかし、意図せぬところで物事が有利な方向に運ぶのと、その瞬間を捉えて最大限に活かすのとでは大違いだ」

ジャガーズは土曜日に行われる強豪カンザスシティ・チーフスとのディビジョナルラウンドにアンダードッグとして臨むことになるが、チームの土台は出来上がっているようだ。

「勝とうが負けようが、今シーズンは大きな成功だった」とペダーソンHCは火曜日に述べている。

【R】