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シャーロットFCの選手が亡くなり、パンサーズのコーチ面談は保留

2023年01月20日(金) 17:27

【NFL】

プロサッカー選手であるアントン・ウォークスがマイアミの沿岸で起こったボートの接触事故で負傷し、亡くなったと現地19日(木)に地元当局が伝えた。

『Florida Fish and Wildlife Conservation Commission(フロリダ州魚類・野生生物保存委員会)』によれば、マイアミ・マリーン・スタジアムの付近で2艘のボートが接触した後、25歳のウォークスは意識不明の状態で発見され、病院に搬送されたという。

州当局は声明にて、接触した2艘のボートのうち、片方をウォークスが操縦していたと述べた。

他に負傷者がいるかは分かっていない。当局は現在も調査を進めている。

ディフェンダーであるウォークスはMLS(メジャーリーグサッカー)のシャーロットFCで2年目を迎えたところだった。チームはプレシーズントレーニングの最初の期間に取りかかるべく、1月9日にフォートローダーデールに到着。土曜日にはセントルイスとの親善試合が予定されていた。この試合はキャンセルされている。

シャーロットFCのオーナーであるデビッド・テッパーはチームの全員が“アントン・ウォークスの悲劇に打ちのめされている”と話した。

「彼は素晴らしい息子であり、父であり、パートナーであり、チームメイトだった。人生への彼の喜びにあふれたアプローチは、彼と会う者すべての心に触れた」とテッパーはチームの声明で述べている。

テッパーはNFLのカロライナ・パンサーズのオーナーでもある。今回の悲しい事故を受け、ヘッドコーチ候補であるショーン・ペイトンと金曜日に面談する予定でニューヨークに来ていたテッパーとパンサーズの一団は、悲しみの中にある選手たちに寄り添うためにノースカロライナへ戻ったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが木曜日の夜に伝えている。

ウォークスは2022年に、このシーズンにMLSデビューを果たしたシャーロットに加わった。先発21試合を含む23試合に出場し、5回のシュートを放っている。

「アントンは彼の周りにいる人々を、人生のあらゆる部分でもっと良くし、ピッチの内外を問わず、シャーロットFCを最も高い水準で代表していた」とテッパーは述べた。

木曜日から、シャーロットのバンク・オブ・アメリカスタジアムの東ゲートに花を捧げるファンの姿が見られている。夕方には追悼の祈りを捧げる集まりが行われた。

ウォークスはイングランド・プレミアリーグのクラブであるトッテナムでキャリアを開始し、ポーツマスでプレーした後、MLSのアトランタ・ユナイテッドと契約。そこで3シーズンを過ごした。

MLSが発行した声明には「本日、メジャーリーグサッカーのすべての人々に訪れた悲しみについては、それを表現する言葉もない」とつづられていた。

「アントンは才能ある、ひたむきな選手であり、チームメイトやファンから愛される選手だった」

シャーロットFCのチームメイトであるジェイリン・リンジーはウォークスの訃報に触れて“胸が張り裂けそうだ”と話している。

リンジーは『Twitter(ツイッター)』に「天高く舞い上がれ、マイブラザー。君は僕が望める限り、最高のチームメイトだ。愛しているよ」とつづった。

トッテナム・ホットスパーFCも「われわれは元所属選手のアントン・ウォークスの訃報に触れ、深い悲しみの中にある。クラブの全員の思いは、この信じがたいほど悲しい時期にいる彼の家族や友人と共にある」とツイートした。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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