ニュース

TD3回を決めたイーグルスQBハーツがジャイアンツ戦で復活、「昔のジェイレンのようだ」とRBサンダース

2023年01月23日(月) 11:11


フィラデルフィア・イーグルスのジェイレン・ハーツ【AP Photo/Matt Rourke】

先週は最近に肩を痛めたフィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツがプレーオフに出場できるかという話でもちきりだったため、現地21日(土)の試合後にハーツは身体の調子を尋ねられた。

「大丈夫だ」とハーツは答えている。

ディビジョナルラウンドの勝利でタッチダウンパス2回と自らラッシングタッチダウンも決めたことを考えると、ハーツの「大丈夫」は、ニューヨーク・ジャイアンツに38対7で圧勝したイーグルスにとって十分すぎるほど満足のいくものと言える。

ハーツはシーズン第15週に肩を捻挫し、レギュラーシーズンの後半に2試合欠場することになった。第18週には復帰してチームの第1シード獲得に貢献したが、試合では明らかにまだ100%の状態ではなく、ポストシーズンに向けてハーツの状態が心配されるほどだった。彼にとって幸いなことに、イーグルスがNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の首位に立ったことで、プレーオフを正式に開始する前に余分に休養を取ることができ、ハーツは当時、「バイウィークがあって良かった」と話していた。

そして、この追加の休養期間が功を奏したようで、土曜日の試合の序盤からハーツはディビジョンライバルを圧倒していた。このスターQBは第1クオーターに7回のパスアテンプトをすべて成功させ、89ヤードを獲得した上、イーグルスに早い段階でリードを与える2つのタッチダウンパスを決めて勢い良くスタートを切った。イーグルスオフェンスは決して手を緩めることはなく、合計で416ヤードと38得点を積み上げ、シーズン第14週のジャイアンツ戦以来となる最多得点を記録。ハーツはそのうち3つのタッチダウンに貢献し、パス24回中16回成功、154ヤード、パサーレーティング112.2を獲得した。ハーツは以前のようなMVP候補にふさわしい姿に戻っていた。

「俺には昔のジェイレンのようだった」とランニングバック(RB)マイルズ・サンダースは試合後に述べている。「嘘は言わないさ。彼を誇りに思っている。彼は全員にベストを求める。彼も俺たちのためにベストを尽くしてくれるから、俺たちもそれに応えるんだ」

試合後の記者会見でヘッドコーチ(HC)のニック・シリアニは、ハーツの身体的才能による影響に加え、プレーの最中にはチームに感情的な刺激を与えていると説明した。シリアニHCはバスケットボール選手たちを引き合いに出し、ハーツをフィラデルフィア・76ersのアレン・アイバーソンとモーリス・チークスに例え、さらにその後の質問に答えるにあたっては、ハーツのインパクトをスポーツ界きっての名選手の一人と同等に扱うに至っている。

「彼がフィールドにいるということは…これはかなり高い評価だと分かっているし、言うのもはばかれるが、まるでマイケル・ジョーダンがいるようなものだ」とシリアニHCは述べている。「彼はチームのリーダーだ。頼るべき選手だ。彼のフィールド上での能力をマイケル・ジョーダンのような選手と比較することが、彼に対する最大のリスペクトになると思っている。彼はチームをけん引することができる。チーム全体に冷静さをもたらしてくれる。彼は素晴らしいフットボールをし、これ以上ないほどタフな選手だ」

「つまり、私にとっては今年に彼よりも優れていた選手はいない」

健康状態に問題がないとき、24歳のハーツはリーグでも最も危険なクオーターバックの一人だった。それは素晴らしい腕と、自分自身でボールを運べることによるコンスタントな脅威が合わさった結果だ。多くのパッシングカテゴリーでトップ10に入っているハーツは、レギュラーシーズンのラッシングヤード(760ヤード)で、QBの中で4位につけている。

シリアニHCは「ジェイレンは自分に可能なこと、そして彼がバックサイドに与える脅威によって、いつもランニングゲームを助けてくれる。彼が運んでいないとき、彼が走っているわけではないときでさえ、彼はゲームに影響を与えるんだ。それが彼のやってきたことだ。彼は自分に注目するようバックサイドに強いることによって、ゲームに影響してきた」と述べた。

日曜日の試合結果によって、イーグルスが次に対戦する相手が決まる。しかし、それがダラス・カウボーイズであれサンフランシスコ・49ersであれ、体調を整え、危険な状態のハーツと対戦することを承知の上でフィラデルフィアにやってくるだろう。

【R/A】