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カウボーイズDCクインは続投へ、OCムーアの将来は不透明

2023年01月27日(金) 09:24


ダラス・カウボーイズのダン・クイン【AP Photo/Ron Jenkins】

ダン・クインはダラス・カウボーイズでの2シーズン目に、またもや効果的なディフェンスを実現させた。カウボーイズファンにとって非常に喜ばしいことに、クインが2023年にチームを去ることはない。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地26日(木)に伝えたところによると、ここ数週間でアリゾナ・カーディナルスやデンバー・ブロンコス、インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)職の面接を受けていたクインは、来シーズンもダラスにとどまるつもりだと候補チームに伝えたという。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、カウボーイズのマイク・マッカーシーHCは木曜日に「われわれは皆、ダンが戻ってくることにものすごくワクワクしている。これはうちにとって大きなことだ。それは継続性をもたらしてくれる。率直に言うと、個人的にどれほど感謝しているのかは言葉にならないくらいだ」と述べたという。

一方で、攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーアの将来は不透明なままだ。カロライナ・パンサーズとヘッドコーチ候補として面談していたムーアだが、最終的にパンサーズはフランク・ライクをその職に据えている。また、木曜日に臨んだ記者会見の場で、ムーアが他で仕事を得られなかった場合にカウボーイズに戻ってくるのかと質問されたマッカーシーHCはこう答えた。

「今日は本当にこのゲームをやりたくない。ここ数日は長かった。ケレン・ムーアも他のコーチと同様に評価されることになるだろう。すべてのコーチが評価される。そして、評価には1日以上がかかる」

クインの指揮下で、カウボーイズは守備面で大きな飛躍を遂げた。2020年シーズンに被得点で28位につけていたカウボーイズだが、ここ2シーズンではどちらもトップ7位以内の成績を収めている。2021年にはコーナーバック(CB)トレボン・ディッグスがインターセプトの達人となり、アウトサイドラインバッカー(OLB)マイカ・パーソンズはスクリメージラインとセカンドレベルの両方でプレーできる、破壊的なオールプロディフェンダーへと急成長した。そうした中でクインはカウボーイズを日和見主義の集団に変えてもいる。

近年、オフェンス面では優れていた一方でディフェンス面では精彩を欠いていたカウボーイズは、ベテランコーディネーターであるクインの手腕によりバランスを取れるようになった。ディッグスとパーソンズのプレーだけにとどまらず、クインが指揮したユニットは素晴らしいパフォーマンスを披露。それにより、かつてアトランタ・ファルコンズでヘッドコーチを務め、2016年シーズンにはチームを第51回スーパーボウルに導いた経験のあるクインには、ヘッドコーチ候補として多くの関心が集まっていた。

クインは2023年に戻ってくる予定だが、カウボーイズの守備スタッフの顔ぶれは変わるだろう。シニア守備アシスタントのジョージ・エドワーズとアシスタントディフェンシブラインコーチのレオン・レットが、契約を更新しなかった多くのアシスタントたちの中に含まれているからだ。

クインの長年のコーチ経験と実績は、ヘッドコーチ職への再挑戦を可能にすると思われていた。それが真実であることに変わりはない――ただ、2023年には実現しないだけだ。カウボーイズのメンバーがやり残したことがあると感じながらオフシーズンを迎えた中、クインはダラスに戻ろうとしている。

【RA】