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パンサーズが元コルツHCフランク・ライクをヘッドコーチに起用

2023年01月27日(金) 09:38


フランク・ライク【NFL】

カロライナ・パンサーズが次のヘッドコーチ(HC)を決定した。

パンサーズが元インディアナポリス・コルツHCのフランク・ライクを雇用すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地26日(木)に伝えた。チームも後にこのニュースを発表している。ライクは4年契約を結ぶことになるとラポポートはつけ加えている。

ライクとパンサーズの歴史はフランチャイズの最初のレギュラーシーズンゲームまで遡る。クオーターバック(QB)だったライクがその試合でチームにとって初めてのタッチダウンパスを投じたのだ(相手はタイトエンドのピート・メッツェラース)。その後、選手としてカロライナを去っていったライクだったが、最初に先発QBを務めてから18年近くが経った今、新たなリーダーとしてシャーロットへ戻る。

2022年シーズンの半ばにインディアナポリス・コルツがライクを解雇したことから、他のチームに移る機会が開けていた。ライクはコルツで過去4シーズンを過ごしており、最初の3年でチームを2度のプレーオフ進出に導いていた。しかし、クオーターバックのポジションが安定しなかったことが、チームの崩壊とシーズン中の解雇につながっている。

クオーターバックに関しては似たような状況がパンサーズでも待っている。カロライナは2022年に多くのリソースをクオーターバックにつぎ込み、2018年ドラフト全体1位指名のベイカー・メイフィールドを獲得して、ドラフト同期のサム・ダーノルドやバックアップQBのP.J.ウォーカーを含むデプスを強化した。3人すべてがプレーしたものの、それはパンサーズのオーナーのデビッド・テッパーが最初に起用したヘッドコーチであるマット・ルールを解任してからのことだった。ダーノルドがシーズン終盤に見せたパフォーマンスはチームがダーノルド確保に動いてもおかしくないものだったが、3人のクオーターバックのいずれも、チームでの未来が絶対に約束されるほどの働きは見せていない。メイフィールドは12月にウェイバーにかけられ、ロサンゼルス・ラムズによってクレームされた。そのメイフィールドとダーノルド、ウォーカーの全員が、フリーエージェンシーを迎えようとしている。2023年にカロライナのロースターにいることが確実なのは、今のところマット・コラルとジェイコブ・イーソンだけだ。

よりありそうな筋書きとしては、パンサーズが1巡目指名権(全体9位)を使って2023年ドラフトでトップシグナルコーラーの一人を獲得するというものがある。ライクの加入が今のタイミングだったのは、ジェネラルマネジャー(GM)スコット・フィッタラーと連携してチームのロースターを評価するための時間がたっぷりあるということで、新たなリーダーシップデュオにとって将来の方向性を描く助けになるだろう。

パンサーズファンは新コーチが経験のある人物であるということに安心できるはずだ。NFLでのヘッドコーチの経験がなかったルールの起用は、当時は見事な抜てきだと考えられていたものの、チームが期待していたような結果は得られなかった。

今回、テッパーはルールのように実力を証明できていないコーチを雇うというリスクを避け、クオーターバックのデプスチャートが崩壊するまではコルツをポジティブな方向に導いていたコーチを起用することで、状況を正そうとしている。

ライクはNFL内で高く評価されており、チームとの過去5シーズンのうち、3シーズンで得点力でトップ5に入った攻撃陣(しかもそれぞれ別のクオーターバックをメインに)を率いてきた。ライクの元アシスタントであるイーグルスのニック・シリアニでさえ、イーグルスが終了間際にコルツを下した試合の後、スタンドに向かって「フランク・ライクのために!」と叫んでいた。

現役選手だった頃、ライクはミラクルを起こすことができる、信頼できるバックアップクオーターバックとして知られていた。今、ライクはコンテンダーになるために決して奇跡を必要としているわけではないパンサーズで、同じような成功を収められることを願っている。

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