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「何がバローヘッドだ」とチーフスTEトラビス・ケルシー

2023年01月30日(月) 23:42

カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【AP Photo/Jeff Roberson】

クオーターバック(QB)ジョー・バロウがアローヘッド・スタジアムで3勝0敗をマークしていたことから、シンシナティ・ベンガルズの面々がこのスタジアムを“バローヘッド”と呼んだことで、カンザスシティ・チーフスの選手たちはそれにまつわる話にうんざりしていた。

現地29日(日)に接戦を23対20で制したチーフスは、舌戦でもベンガルズにやりかえしている。

チーフスのタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーは『CBS』の試合後インタビューをさえぎるように「何がバローヘッドだ。ここはマホームズの家さ!」と叫んだ。

試合前の1週間にしきりに触れられていた、チーフスはバロウとベンガルズに勝利できていなかったという話題は、明らかにチームの選手たちの機嫌を損ねていた。ベンガルズがチーフスに対して挙げた3勝のうち、アローヘッド・スタジアムが舞台だったのは1試合のみだが、それでも、この話題は勢いづいていた。

サンデーナイトの一戦は、昨シーズンのAFCチャンピオンシップゲームと似ているところがあった。チーフスが最初のリードを築き、バロウとベンガルズが第4クオーターで20対20にまで巻き返している。

足首に負傷を抱えて戦っていたチーフスのQBパトリック・マホームズは、最後のプレーでスクリメージからスクランブルした。ベンガルズのディフェンダーであるジョセフ・オサイがアウトオブバウンズでレイトヒットを行ったため、チーフスは15ヤード前進。ハリソン・バッカーが決勝点である45ヤードのフィールドゴールを決めるチャンスにつながった。

「このチームは、俺たちは、一緒になってプレーした」と言うマホームズはこう続けている。

「俺は最初から、ロッカールームにいたときから言っていた。俺たちはまとまらなきゃならない。このチームは強いチームと戦った。そして、俺たちはこの場所がアローヘッドであって、バローヘッドなんかじゃないことを示したんだ」

試合までの間に、シンシナティのアフタブ・ピュアバル市長までもが“バローヘッド”の言葉に触れていた。ケルシーはチャンピオンシップ戦での勝利をもって、それに反撃している。

ケルシーはトロフィー授与のセレモニー中に「あのシンシナティ市長のために、賢い言葉がある。自分の役割を把握して、口を閉じな、負け犬」とコメントした。

チーフスはついにバロウという難関を攻略した。2月12日、彼らはケルシーの兄であるジェイソンのいるフィラデルフィア・イーグルスと対戦する。

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