DEオサイのレイトヒットに「1つのプレーのせいにする気はない」とベンガルズHCテイラー
2023年01月30日(月) 23:58現地29日(日)にシンシナティ・ベンガルズと対戦したAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームの、スクリメージからの最後のスナップで、カンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズは第3ダウン残り4ヤードの状況でサイドラインへとダッシュし、残り8秒でファーストダウンを獲得した。ベンガルズのディフェンシブエンド(DE)ジョセフ・オサイがマホームズを追いかけ、境界線まで急行した。
奮闘はしたものの、オサイは一足遅かった。オサイはアウトオブバウンズでマホームズにヒットしている。ベンガルズにフラッグが投じられ、15ヤードのペナルティが科されたことで、チーフスのキッカー(K)ハリソン・バッカーが45ヤードの決勝ゴールに成功し、チーフスをスーパーボウルへと導いた。
オサイはベンチで取り乱した様子を見せ、自分がチームを落胆させたと感じているようだった。しかし、シンシナティのロッカールームには、敗北を全力疾走したラインマンのせいにする者はいなかった。
スターQBであるジョー・バロウは「このゲームの流れを変えて、俺たちを勝利に導いたはずのプレーは他にもたくさんあった。だから、これだけじゃないんだ」と話している。
問題のペナルティを科されるまで、オサイは良いゲームをしていた。オサイはこの試合でタックル5回、タックルフォーロス1回、QBヒット2回、パスディフェンス1回、QBプレッシャー3回をマークしている。
ベンガルズのヘッドコーチ(HC)であるザック・テイラーはオサイのレイトヒットについて「1つのプレーのせいにする気はない」とコメントし、こう続けた。
「彼はボールを愛している。彼はこのチームの一員であることを愛している」
ロッカールームでもまだ感情の整理がつかない様子だったオサイは、チームメイトたちが励ましてくれたと話した。
「俺にとってはかけがえのないものだ。彼らは俺にとってすごく大きな意味を持っている。俺たちは毎日やってきて、お互いに一生懸命働いている。彼らが俺を支持してくれていると分かって、今の俺にはそれが安らぎになっている」
オサイとベンガルズにとって、チャンピオンシップの希望がこういった形での終わりを迎えるのはつらいことだった。
テイラーHCは「つらいよ。真面目な話ね。これだけ接戦になって・・・われわれの目標はスーパーボウルで勝つことで、そこに戻るまであと数秒というところで、彼らが祝っているのを見るのは最悪だ」と話し、こう続けた。
「このチームはここまでお互いにかなりの投資をしてきたし、われわれはハロウイーンからずっとプレーオフのフットボールをプレーしてきた。こうなるなど、ただ知らなかった」
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