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49ersのQBブロック・パーディーは右肘のUCL断裂

2023年01月31日(火) 10:39

サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディー【AP Photo/Chris Szagola】

サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーの肘のケガの程度が明らかになり、その診断から、なぜ現地29日(日)にフィラデルフィア・イーグルスに敗れた試合でパーディーが数ヤード以上の距離を投げることができなかったのかが分かっている。

パーディーは右肘の内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい/UCL)を完全に断裂しており、手術を受けることになると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが月曜日に情報筋の話を元に報じた。

ペリセロはさらに、パーディーがセカンドオピニオンを求めているものの、最初の段階での希望としては、修復手術――トミー・ジョン手術として知られる再建手術ではなく――を受け、トレーニングキャンプまでに準備が整うことが予測されると伝えている。

パーディーがUCL修復で済み、再建を避けられるのであれば、標準的な復帰までのタイムラインは6カ月となっている。そうなれば、2023年のトレーニングキャンプ開始頃に戻って来る可能性があるだろう。

パーディーはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦の第1クオーター中盤に、ドロップバックしてパスを出そうとしたところに、フィラデルフィア・イーグルスのエッジラッシャーであるハサン・レディックが投球側の腕にぶつかったことで負傷している。結果としてこのプレーはファンブルになり、イーグルスのリンバル・ジョセフによってリカバーされた。パーディーはサイドラインで痛みを抱えつつ投球しようと試みていたが、それが不可能であることはすぐに分かり、49ersはベテランのバックアップQBであるジョシュ・ジョンソンを起用している。

ジョンソンは第3クオーターの序盤まで試合にとどまっていたが、タックルされた際に後頭部を芝生で打ってしまった。ジョンソンに代わってパーディーが出場したものの、数ヤード前方よりも遠くまで投げることはできず、ランファーストでいくしかなかった49ersの攻撃陣はイーグルスがリードを開くのを止められなかった。

パーディーのルーキーシーズンは間違いなく魔法のようなシーズンだった。2022年ドラフトの最後――ミスター・イレレバントとして知られる――に指名され、シーズン第14週に負傷したジミー・ガロポロに代わって出場したパーディーは、最初の8試合(先発7試合)で勝利し、あと1勝で第57回スーパーボウルに出場できるところまで49ersを導いている。

残念なことに、パーディーの物語はハッピーエンドにはならなかった。新たな章をはじめるべく、パーディーは手術を受けてリハビリに励もうとしている。

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