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“フットボール界で最も止められない男”DTクリス・ジョーンズがチーフスを第57回SBに導く

2023年01月31日(火) 11:56

カンザスシティ・チーフスのクリス・ジョーンズ【AP Photo/Reed Hoffmann】

カンザスシティ・チーフスのスターディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズは現地29日(日)に行われたAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームを迎えるまで、通算13回のポストシーズンゲームでサックを記録したことがなかった。チーフスがクオーターバック(QB)ジョー・バロウ率いるシンシナティ・ベンガルスに23対20で勝利した試合で、その長きにわたる不振は華々しい形で終わりを告げている。

ジョーンズは第1クオーターの中盤でキャリア初のプレーオフサックを決め、チーフスが前半に獲得した4つのサックのうちの1つとなった。

「俺のオフシーズンのすべてはこの試合のためだったんだ」とジョーンズは勝利後にチームの公式サイトで述べている。「去年はビッグプレーを何度か決められず、残念ながら相手が勝ち進んだ。自分の責任だと思った。だから、また同じプレーがコールされた時に、俺自身が必ずそれ応えられるように、このオフシーズンのすべてをそのことに専念した」

その通りに彼は応えた。

ジョーンズは、前週のバッファロー・ビルズ戦でうまくプレーしていた負傷者だらけのベンガルズのオフェンシブラインを破壊した。相手Oラインは身長約198cm、体重約135kgの巨体を封じ込めることができなかった。

ジョーンズは3つのタックルフォーロスを含む4つのタックルを成功させ、サック2回、QBヒット5回、クオーターバックプレッシャーを6回マークしている。

「彼が方向性を定めてくれた」とチーフスのディフェンシブエンド(DE)フランク・クラークは言う。「彼が試合を終わらせた。クリストファー・ジョーンズ。彼がやるべきことをやった。クリス・ジョーンズはフットボール界で最も止められない男だ」

ジョーンズはこの夜の大半をインサイドのダブルチームと戦うことになったが、重要なサックを決めた時、チーフスの守備コーディネーター(DC)スティーブ・スパグニョーロはDTを両エッジに配置したことで、ジョーンズはライトタックル(RT)ハキーム・アデニジーと1対1で対峙することができた。アデニジーがジョーンズに敵うはずもなく、ジョーンズはバロウに向かって猛進してサックを決めている。

「彼は本当に強い。こっちはかなりの苦戦を強いられる」とバロウはジョーンズについて話している。「彼は体格も良くて力もあって、身体能力が高い。俺たちがフロントラインで彼に対して何をしようとしているのか、彼はちゃんと理解しているんだ。彼らがすごく良いラッシュプランを持っていたことは評価されるべき。彼らは大物パスラッシャーに力を発揮させた」

レシーバー陣にケガ人が相次いだオフェンスは、QBパトリック・マホームズも足首のケガに耐えながらプレーしていたため、チーフスのディフェンスが踏ん張ってチームをスーパーボウルに出場させるプレーを決めなければならなかった。

彼らはそれをやってのけた。

バロウは同点となった第4クオーターでボールを2回取り戻し、ベンガルズがリードするチャンスを手にする。だが、2回ともディフェンスが立ちはだかった。

1回目はセーフティ(S)のブライアン・クックがティップしたパスをコーナーバック(CB)ジョシュア・ウィリアムズがインターセプト。そして、クラークがチーフスの5つ目のサックを決めてバロウのシーズンを終わらせた。

「バックエンドの選手たちにすごく助けられた」とジョーンズは話す。「彼らは俺たちがクオーターバックにたどり着くために必要な数秒を稼いでくれて、今夜のフロントの4人は臨機応変なプレーを見せてくれた。彼らは必要な時にしっかりとコールに応えた。DEマイケル・ダナ、DEジョージ・カーラフティス、そしてフラン・クラーク。ありのままのフラン・クラークがフラン・クラークらしい仕事をしてくれた。彼は記録を積み上げている。とにかく、俺たちは柔軟にプレーしてランを食い止め、バロウをサックすることができた」

これでチーフスはスーパーボウルに出場し、今度はフットボール界最強とされるフィラデルフィア・イーグルスのオフェンシブラインに守られたQBジェイレン・ハーツを狙う。

【R】