タイタンズがニッサン・スタジアムの天然芝を人工芝に変更へ
2023年02月01日(水) 12:35テネシー・タイタンズは2023年シーズンが始まる前にニッサン・スタジアムの芝生を取り除き、人工芝を用いた合成グラウンドに変更しようとしている。
タイタンズは現地1月31日(火)に今回の変更を発表。すでにこの作業に着手しているタイタンズは、1999年にオープンしてからニッサン・スタジアムで芝生を育成することの難しさを認識していた上でケガの発生率を再検討した結果、今回の変更に踏み切っている。
バーク・ニヒル社長兼CEOは「結局のところ、この地方で天然芝の表面にできることには単純に限界があったということだ。この芝は最先端の技術であり、安定性と性能の面で大きく改善されることだろう」と述べた。
タイタンズは過去2シーズンに起用選手数でNFLトップとなっている。2021年には負傷が原因で91名の選手を起用し、リーグ最多記録を更新した。
また、NFLの調査により、ここ数シーズンでニッサン・スタジアムで行われた試合はモノフィラメントでできた人工芝フィールドがあるリーグの他のスタジアムでの試合よりも、選手が下半身を痛めるケースが多いことが判明。さらに、選手が下半身を負傷した試合数でもリーグでトップクラスに入っていることも分かっている。
ニッサン・スタジアムはNFL初の試みとしてモノフィラメントの“マトリックス・ヘリックス・ターフ”を用いた技術を採用することになった。これと共に用いるオーガニックの充填材はゴム製の合成フィールドよりも保湿性に優れている。タイタンズは昨年に屋内練習場にその表面を導入した。
ヘッドコーチ(HC)のマイク・ブラベルは、新しい芝生に張り替えてもなお芝生は滑りやすくなっていき、それが選手たちの転倒につながっていることに気づいていたと話している。また、選手たちが芝の変更に好意的な反応を示していたことも明かしたブラベルHCはこうコメントしている。
「ただただ室内の練習の様子や、彼らがその製品でどう感じ、どう反応するかを見るだけだ。この製品をスタジアムに導入できることをとても楽しみにしている」
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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