古巣イーグルスと対決する第57回スーパーボウルについて語ったチーフスHCリード
2023年02月01日(水) 14:13まだお気づきではない方のために説明しておこう。アンディ・リード率いるカンザスシティ・チーフスは今回のスーパーボウルでアンディ・リードの古巣であるフィラデルフィア・イーグルスと戦おうとしている。
これは現地2月12日(日)に試合が開始するまで、絶えず騒がれることになるであろう第57回スーパーボウルにまつわるストーリーの1つだ。
チーフスのリードHC(ヘッドコーチ)はAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでシンシナティ・ベンガルズに勝利した翌日、イーグルスとの対戦――そして、それに伴う感情的なつながり――は、別のチームとの対戦よりも準備を難しくするのかと質問されている。
それに対し、リードHCは「ずばり要点だけ言うと、彼らはとても優れたフットボールチームだから、エネルギーはそこに向かっていくだろう。キックオフになれば、そのチームと対決するのだからね」と述べた。
「対峙するのは選手たちだ。コーチやユニフォーム、そういったものはすべて意識していない。しっかりとしたゲームプランを持って、最高のパフォーマンスを発揮することに集中している。そこに大きく焦点を当てると思うし、誰と対戦するかは関係なく、試合にまつわるすべての誇大広告を消し去るつもりだ。あなたたちを含めて、みんなにとってこれはかなり大きな試合になるし、非常に大きな出来事だ。スーパーボウルなんだから。だが、そういうことはいったん忘れて、本当に大事なゲームプランを一緒に立てていくつもりだ」
かつてイーグルスで14シーズンにわたってヘッドコーチを務めていたリードHCは、その間にスーパーボウルの出場を含めて130勝93敗1分という成績を残したが、ロンバルディトロフィーをフィラデルフィアに持ち帰ったことは一度もない。2012年シーズンを4勝12敗で終えた後、新たなスタートを切ることが関係者全員のためになると双方が考えた結果、袂を分かつことになったのだとリードHCは過去に何度も言及している。
「ああ、われわれは両方とも――聞いてほしい、14年間いたのだ。どこかに居続ける期間としてはすごく長い。あれは素晴らしい14年間だったし、そこでの一瞬一瞬を愛していた」と語ったリードHCはこう続けている。
「(イーグルスのオーナーである)ジェフリー・ルーリーは素晴らしいオーナーで、私や私の家族、すべてに対して素晴らしい仕事をしてくれた。だが、ああいう結果に行きついた。彼らはそれを必要としていたはずだし、私はそれが良いと思っていた。ジェフリーもそう感じていたはずだ。チームにとっても、私にとっても良いことなんじゃないかってね。彼がそう思ってくれたことに感謝している。そして、われわれはお互いに大きな尊敬の念を抱きつつ別れた。彼は本当に素晴らしい仕事をしていると思う。(イーグルスのジェネラルマネジャーである)ハウイー・ローズマンもその一部だ。彼もかかわっていた。彼のために、うれしく思っている。彼はあのチーム対してやってきたことや、チームを鼓舞してきたことについて、十分な評価をされていないと思う。私はフィラデルフィアが好きだ。あの街を愛している。NFLで驚くほど素晴らしい3つの場所にいられたのは、本当に恵まれていた。私はカンザスシティでのすべての瞬間を愛している」
リードHCは2013年にチーフスを引き継ぎ、スーパーボウル優勝1回、AFCチャンピオンシップ戦3勝を含む117勝45敗をマークしている。チーフスがリード時代にプレーオフを逃したのは1度のみで、5回連続でホームでのAFCタイトル戦に出場した。
リードHCはかつて自分が指揮したチームとスーパーボウルで対戦する5人目のコーチだ。他にはシアトル・シーホークスでのピート・キャロル(対ペイトリオッツ)、タンパベイでのジョン・グルーデン(対レイダース)、アトランタでのダン・リーブス(対ブロンコス)、ニューヨーク・ジェッツでのウィーブ・ユーバンク(対コルツ)がいる。これらの4人は古巣との対決で2勝2敗をマークしている。
【RA/A】