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新たに“過酷な”シーズンを終え、引退の可能性を否定しない49ersのLTウイリアムス

2023年02月02日(木) 11:44

サンフランシスコ・49ersのトレント・ウイリアムス【AP Photo/Matt Rourke】


NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでフィラデルフィア・イーグルスに敗れた後、サンフランシスコ・49ersの面々は現地1月31日(火)に自分たちのロッカーを整理していた。その中で、スターレフトタックル(LT)のトレント・ウイリアムスは松葉杖をつき、足を保護するためのウオーキングブーツを着用している。

左足のケガは“軽傷”だと言いながらも、ウイリアムスはNFLでの12シーズン目における“過酷な”側面についても言及した。多くの34歳がそうであるように、ウイリアムスは現時点で常に引退を考慮に入れていると明かしているが、いずれにせよ何らかの宣言を出すことは避けている。

『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイ・エリア)』によると、ウイリアムスは火曜日に「長いシーズンが2回続くと、俺みたいに34歳のヤツにはかなり過酷なものになる」とコメントしたという。「フットボールを辞めた後の人生はどうなるんだろうと考えることはある。2年生の頃から毎年これをやってきたからな。1年をこういう形で終えて、その分だけ疲弊していて、なおかつ自分が望んでいるところにはまだ到達できていない状態でこの年齢を迎えている。分かっている。そういう年齢になったんだとね。正直に言って、一日一日をそのまま受け入れているし、これからどうなるかは分からない」

ウイリアムスは今シーズンに引退を検討している様子ではないものの、オールプロに選出された経歴を持つレフトタックルが引退するとなれば、49ersにとっては大きな打撃となるだろう。49ersはすでにライトタックル(RT)マイク・マクグリンチーをフリーエージェント(FA)で失う見通しを立てている。

34歳という年齢にもかかわらず、ウイリアムスは依然として一流の選手であり、NFLの中でも最高峰のブロッカーの1人だ。運動能力と可動域を武器に、ウイリアムスはランゲームにおいて相手ラッシャーを苦しめ、ディフェンダーを圧倒することができる。また、ウイリアムスの類まれな能力は、49ersのオフェンス全体が円滑に動く助けにもなっている。あと数シーズン、オールプロレベルの成績を収めれば、ウイリアムスは将来ゴールドジャケットを身にまとうことになるはずだ。

ウイリアムスは今後、シーズン中における日々の激務によって引退を考えるほど消耗してしまったかとオフシーズンごとに聞かれることになるだろう。

過酷な仕事について「そうではないと言えばウソになる」と語ったウイリアムスはこう続けた。「そりゃあそうだよ。NFCチャンピオンシップ(ゲーム)とかプレーオフとか、そういうもののために立ち上がるのは難しくない。でも、長い間やってきた後、毎日の仕事はだんだん過剰なものになってくる」

「でも、自分は恵まれている。これほど長くこのゲームをプレーできるのは恵まれている。神が将来与えてくれるものが何であれ、俺はそれを手に入れられると思っている。だけど、あなたの質問に答えるなら、ほとんど再放送みたいな形になるだろうな」

49ersは少なくともあと数シーズン、ウイリアムスとの“再放送”が続くことを望んでいる。

【RA】