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ドルフィンズQBタゴヴァイロアが脳しんとうプロトコルをクリア、来季には復帰の見込み

2023年02月02日(木) 09:08

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Adrian Kraus】


トゥア・タゴヴァイロアがフィールドへの復帰に向けて重要な一歩を踏み出した。

マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)であるタゴヴァイロアが脳しんとうプロトコルをクリアしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地1日(水)に報じている。ラポポートによると、ドルフィンズはシーズン開幕が近づく頃にタゴヴァイロアがフットボール活動に復帰する準備が完全に整っていることを確信しているという。

シーズン第16週に行われたグリーンベイ・パッカーズ戦で敗れた後、タゴヴァイロアは脳しんとうに似た症状を訴えた。その数日後から始まった長いプロセスの中で、タゴヴァイロアは複数の医療専門家の診断を受けている。タゴヴァイロアはドルフィンズがスーパーワイルドカード週末でバッファロー・ビルズに敗れた試合を含め、2022年シーズン最後の3試合でプロトコルに置かれたままとなっていた。その間、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルはタゴヴァイロアを出場させることは全く念頭にないと繰り返し強調しており、報道陣に対しては「トゥアはその日のことだけを心配してそれ以外については考えないことが重要だ」と語っていた。

先週、タゴヴァイロアは依然として脳しんとうプロトコルに置かれていることを理由に2023年プロボウルゲームズへの参加を見送ることになっている。

シーズン中に脳しんとうを2回発症するなど、タゴヴァイロアは2022年シーズンに健康問題に悩まされてきた。ラポポートは1月15日、タゴヴァイロアが2023年に復帰する見込みであり、引退という選択肢は“議論されていない”と報じていた。

オフシーズンに獲得されたワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルと共に、初めてマクダニエルHCの指揮下でプレーした2022年シーズンに大きな飛躍を遂げたタゴヴァイロア。シーズン前半にパスプレーで爆発的な攻撃力を発揮できることを証明したオフェンスをけん引した結果、シーズン終盤の苦戦や2度目の脳しんとうで突然シーズン終了を迎えるまで、タゴヴァイロアのパサーレーティングはリーグの中でもトップクラスだった。

タゴヴァイロアが不在の中で苦戦を強いられたドルフィンズは、タゴヴァイロアが先発していない試合で1勝4敗という成績に。また、タゴヴァイロアがラインアップにいる時と比べて試合平均得点が10点以上低下していた。地区ライバルであるビルズとのプレーオフゲームでは粘り強さを見せたものの、目標には一歩およばず、最終的には34対31で敗れている。

ドルフィンズが2022年シーズンに達成したことを基にさらなる発展を目指す中、脳しんとうプロトコルをクリアしたタゴヴァイロアは、今オフシーズンのいずれかのタイミングでフットボール活動を再開することに焦点を移していくだろう。

【RA】