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RBエリオットの残留を望むカウボーイズオーナー、来季のプレーコールはマッカーシーHCが担当へ

2023年02月02日(木) 13:44


ダラス・カウボーイズのエゼキエル・エリオット【AP Photo/Josie Lepe】


ダラス・カウボーイズはロースターに多くの疑問を抱えたままオフシーズンに突入している。その中でも特に疑問視されているのは、チームがランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットの契約をどのように扱うのかという点だ。

現地1日(水)、オーナーのジェリー・ジョーンズと取締役副社長のスティーブン・ジョーンズはシニアボウルの場で、エリオットには2023年もチームに戻ってきてもらいと思っている一方で、双方にとって金銭的に納得のいくものにならなければならないと思っていることを報道陣に明かしている。

エリオットは2019年にカウボーイズと6年9,000万ドル(約115億7,364万円)の契約延長にサイン。それ以来、この契約はカウボーイズのサラリーキャップの足かせとなっている。2023年はジョーンズたちがかつてプロボウルに選出されたこともあるエリオットと現実的に離別できる最初のシーズンだ。来シーズン、エリオットは1,672万ドル(約21億5,018万円)のキャップヒット伴う1,090万ドル(約14億0,189万円)のベースサラリーを得る予定となっている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、カウボーイズは486万ドル(約6億2,506万円)のデッドマネーでエリオットをカットすることで、1,186万ドル(約15億2,536万円)を節約できるという。

エリオットはキャリア史上、成績面で最も精彩を欠くシーズンを終えたばかりだ。キャリー231回で876ヤード、最長ランヤードは27ヤードと、いずれもこれまでで最低の数字だった。とはいえ、ゴールライン付近ではその価値を証明し、12回のタッチダウンを決めている。

シーズン終了後、エリオットはダラスにとどまりたいと話しており、双方が今後も共に取り組むことに前向きであれば、契約の再構築が検討される可能性もあると言えよう。

RBトニー・ポラードがフリーエージェント(FA)になろうとしている中、エリオットがチームを離れればカウボーイズのバックフィールドは2023年に大きく様変わりするだろう。

攻撃コーディネーター(OC)を務めていたケレン・ムーアと決別したことから、オフェンス全体も変貌を遂げるかもしれない。ムーアはその後、ロサンゼルス・チャージャーズと契約している。ジェリー・ジョーンズはヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーが来季のプレーコールを担当することを正式に発表した。

マッカーシーはニューオーリンズ・セインツ(2000年から2004年)とサンフランシスコ・49ers(2005年)で攻撃コーディネーターとしてプレーコールを担当していた経験があり、グリーンベイ・パッカーズでヘッドコーチを務めていた際もほとんどその役割を担っていた。ジョーンズは“時代のニュアンスを加えながらも、それ以上に重要なのは人材”であり、マッカーシーがパッカーズ時代に動かしていたオフェンスと似たようなものになると予想していると述べている。

マッカーシーがプレーコールすることについてジョーンズは「これはわれわれが確立したものを土台にし、利用するための論理的なステップであり、言うなれば、今あるものの基盤だ。その上に積み上げる時が来ている。これこそが構築のステップだ」と語った。

カウボーイズは現時点ではまだ攻撃コーディネーターの採用を計画しており、カロライナ・パンサーズのRBコーチ兼アシスタントHCであるジェフ・ニクソンや、ロサンゼルス・ラムズのタイトエンド(TE)コーチ兼アシスタントHCであるトーマス・ブラウンといった候補者との面談も進めている。

【RA】