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15日の契約期限を延長しない考えのレイダースQBカー、「それがベストとは思わない」

2023年02月03日(金) 23:50

ラスベガス・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Don Wright】


デレック・カーは4,040万ドル(約52億6,638万円)の保証金が確定する15日(水)の契約期限を延長し、ラスベガス・レイダースからのトレードを円滑化しようという考えは持っていない。

「それが俺にとってベストだとは思わないんだ」と『Pro Bowl Games(プロボウル・ゲームズ)』で現地2日(木)、カーは話したと『Associated Press(AP通信)』が伝えている。

2月15日というのは4,040万ドルのインジャリーギャランティーが全額保証される日だ。新リーグイヤー――そしてフリーエージェンシー――開始1カ月前の期限に向けて、レイダースは決断を迫られることになる。

期限前にトレードに同意することはできるのだろうか? 保証金の確定を防ぐために期限前にカーを放出するのだろうか? いずれ問題が解決することを願い、何もせずに期限が過ぎるのを見守るのだろうか?

どの方法にも問題点はある。

期限が近づけば、時間不足によりトレードはいっそう難しくなる。ノートレード条項を持つカーは、レイダース側が自分の代表者に他のクラブと話すことを許していないと認めている。契約について調整を試みるトレード相手にとってはどこかの時点でそれは必要なステップだろう。カーはまた、フリーエージェントになるために全てのトレードを拒否することもできる。3月15日(水)までにトレードが成立しなかった場合、レイダースは誰も協定を破らないことをただ信じるしかない。カーが期限を延長しないことが重要な意味を持つ理由の1つがそれだ。

彼を放出すれば多額の保証金発生は回避できるものの、ラスベガスはQBを失うにもかかわらず、その見返りを何も得られないということでもある。

彼の権利を握ったまま様子を見るというのは4,000万ドルを賭けたギャンブルだ。

今も全てのシナリオを検討している最中だとカーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウォルフに言っている。

「忍耐の時だ」と彼は話した。「俺は自分自身にとってベストなことをする。家族にとってベストなことをする。周りがどう言おうと関係ない。何を選ぶか、何をするかは俺の自由だ。たまには好きなようにするのも楽しいもんだよ」

彼は今、ラスベガスでプロボウルを楽しんでいる。

「俺たちは選択しなきゃならないし、決断しなきゃならない」とカーは将来についてウォルフに話した。「エキサイティングな時期だ。本当にね。ここラスベガスでの時間とオークランドでの時間に感謝している。感謝と恩はいつまでも持ち続けるけど、前に進まなきゃならない時ってのはどうしたって来るもので、今がその時なんだ。だからすごく楽しみだし、次に神が俺たちをどこへ連れていくのか早く知りたくてたまらない。俺はその町で持てる全てを出し切るだろう。でも最後にもう1回、俺はレイダースの代表になることができる。ファンの前でその姿を見せて、俺たちのスタジアムでお別れを言えるのがすごく楽しみなんだ。次にどんな形でスタジアムに立てるか分からなかったんだけど、4度目のプロボウルでそれができたってことはすごくいいことだよ」

【M】