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新契約を得ての帰還の可能性に「自信」を見せるシーホークスQBジーノ・スミス

2023年02月05日(日) 23:54


シアトル・シーホークスのジーノ・スミスとD.K.メットカーフ【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】


シーホークスの年間最優秀カムバック選手ファイナリストはまたシアトルに戻ってくることを楽観視している。

2014年以来の先発クオーターバック(QB)を努めたジーノ・スミスは4,282ヤードを投げ、タッチダウン30回、インターセプト11回でリーグトップのパス成功率69.8%を記録して復活を遂げ、シーホークスはプレーオフへと駒を進めた。しかし、初めてプロボウルに選ばれたスミスがフリーエージェントになるのを前に、クラブ側が今後も彼を司令塔として進むための契約を交わすのかどうかが大きな疑問となっていた。

「全ての兆候がポジティブだ」とスミスは現地4日(土)にプロボウル・ゲームズの練習で『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウォルフに言っている。「引き続き調整を続けて、実現のためにお互い何ができるかを考えるだけだ」

再タッグに向けたスミスの自信は、彼のヘッドコーチ(HC)とジェネラルマネジャー(GM)の歩調とも同期している。ピート・キャロルHCはワイルドカードでサンフランシスコ49ersに敗れた後、スミスが戻ってくることへの期待を表明しており、ジョン・シュナイダーGMもプロセスは必要と認めながらも、QBが戻ってきてくれればうれしいと口をそろえた。

スミスとシーホークスの婚姻は、これまでのところとてもうまくいっている。2011年から指揮を執ってきたピート・キャロルの下で、彼らはワーストシーズンを終えて2022年に臨んだ。さらにQBラッセル・ウィルソンをトレードに出したことで、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の中で落後者になると思われていた。一方、2020年からバックアップとしてチームに在籍していたスミスは、2021年にウィルソンの代役として先発した3試合では良いパフォーマンスを見せたものの、2013年の2巡目指名QBはチームを渡り歩く旅人という印象を払拭できずにいた。

元フランチャイズQBのウィルソンがトレードでデンバー・ブロンコスに行ってしまったとはいえ、交換でやってきたQBドリュー・ロックが先発の座を争うだろうと予想されていた。

ところが、争いに勝ったのはスミスで、彼はパス成功数、成功率、パスヤードとタッチダウンでキャリアハイを記録している。さらにニューヨーク・ジェッツで先発を務めた2シーズン(2013年が21回、2014年が13回)よりも合計インターセプト数は少なかった。

「(それは)すごく大きかったし、家族にとっても大きかった」とスミスは過ぎたシーズンを振り返った。「もちろん、戦うチャンスを得るだけでも、チームメイトたちとフィールドに出て、偉大なチームのシーホークスにいられるだけでもすごいことだよ。とにかく楽しかった。俺は復活し、自分らしくいることができた」

フィールドで一緒に流れを変えたスミスとシーホークスの勢いは、契約交渉でも続いているようだ。そうした交渉が実を結ぶのかどうか、果たしてどんな契約になるのかは分からないが、全ての兆候は良い方を示している。

「俺はすごく自信を持っている」とスミスは話した。「数字は言わないけど、すごく自信はある。きっとうまくいくと思う」

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