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トム・ブレイディの引退に“衝撃”を受けるもFOXで共演できる可能性に期待するロブ・グロンコウスキー

2023年02月09日(木) 12:45


タンパベイ・バッカニアーズのロブ・グロンコウスキーとトム・ブレイディ【AP Photo/Ashley Landis】


かつてNFLでタイトエンド(TE)として活躍したロブ・グロンコウスキーは、これまでほとんど絶え間なく現役復帰の可能性がうわさされてきた。しかし、現地7日(火)にその選択肢が残っているのかと質問されたとき、グロンコウスキーは自分の決断をきっぱりと言い切っている。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、グロンコウスキーは「ない、ない。もう終わったんだ」とコメントしたという。

2019年に1度目の引退をした1年後に現役復帰したグロンコウスキーは、昨オフシーズンに2度目の引退をするまで2シーズンにわたって長年のチームメイトであるクオーターバック(QB)トム・ブレイディと共にタンパベイ・バッカニアーズでプレーしていた。

グロンコウスキーは現役復帰した過去があることから、親友のブレイディがリーグにいる限りはNFLに復帰する可能性があるのではないかと多くの人から考えられていた。一度はブレイディと共にプレーするために復帰したのだから、二度目もあるのではないか、と。

しかし、23年のキャリアを歩んできたブレイディが先週に引退を表明したことを受けて、グロンコウスキーは自分が再び現役復帰するといううわさを改めてしずめている。

とはいえ、グロンコウスキーはブレイディの決断の不変性についてはあまり語りたがらなかった。今度こそ永久に引退すると思っている反面で、余力が残っているはずのブレイディがこのタイミングで2度目の引退を決断したことについては少し驚いたと明かしたグロンコウスキーは、こう話している。

「トムがそのドアを再び開くことはないだろう。分からない。たぶんそうだ。分からないけどね。彼はまだ余力を残しているだろうから、衝撃を受けたと言える。それは間違いない。トムは50歳までプレーできる気がしていた。でも、彼は45歳で現役を退くことを選択したし、俺は彼のことを誇りに思っている。彼のチームメイトになれたことも、彼が成し遂げたすべてのことも誇りに思っている。彼が次に何を選んでも、俺はうれしい」

これでグロンコウスキーとブレイディのコンビを画面上で見ることができなくなるわけではなさそうだ――彼らはフィールドの代わりに、放送ブースに立つことになるだろう。ブレイディは『FOX Sports(フォックス・スポーツ)』と10年3億7,500万ドル(約493億0,650万円)の契約を結び、NFLの主任アナリストになる予定であり、本人は1年間の休養を経て2024年からこの仕事を開始するつもりだと明かしている。そして、グロンコウスキーもここ数年間を通してこの放送に出演してきた。

このコンビが長年の相性の良さをもう一度見せつける可能性はあるのだろうか?

「トムと長い間一緒にいて、今度は一緒にFOXに出演する。その可能性は間違いなくあると思う」と強調したグロンコウスキーはこう続けた。「実際にはまだ何の計画も、話し合いもないけど、間違いなくその可能性はある。何らかの形で、お互いに冗談を言い合うのか、一緒にプロモーションをやるのか、どういう形になるかはさておき。そのうち決まるだろう。時間が経てば分かるはずさ」

火曜日のグロンコウスキーの発言によって、NFL史上最も偉大なQBとTEコンビの1つがフィールド上で再会を果たすという憶測には終止符が打たれたのかもしれない。それでも、このコンビがこれまでとは異なる形で一緒に仕事する姿をこの先も見ることができる可能性はある。

【RA】