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DEチェイス・ヤングの5年目オプション行使を明確にしないコマンダースHCリベラ

2023年02月09日(木) 23:46


ワシントン・コマンダースのチェイス・ヤング【AP Photo/Alex Brandon】


2年前のこの時期、ワシントンのディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングはNFLオナーズで2020年の守備部門年間最優秀新人賞を受け取ろうとしていた。

しかしそれ以来、運命はヤングに味方せず、ケガに悩まされ続けた彼はこの2シーズンでわずか12試合しかプレーしていない。

コマンダースのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラはヤングの5年目オプションを行使するかどうか、チームはまだ決断していないと述べており、2020年NFLドラフト全体2位指名のヤングの未来はいささかどんよりとしてきた。

「そのためには時間を取って腰を据え、スカウト陣と彼の録画を見て、彼のプレーについて話し合い、今後の発展と成長についてどう見るかを判断しなければならない」と『Richmond.com』のマイケル・フィリップスは現地8日(水)のリベラの言葉を伝えている。「医師たち、トレーナーたちとも話し合う。“彼はどういった状態だ?”と。“どうだろう、長期的になりそうか? なあに、心配いらない――よっぽどクレイジーなことでも起きない限り、彼は大丈夫。リスクを冒すだけの価値はある”といった感じだ。言いたいことが分かるかな? そういったプロセスを何よりも繰り返さねばならない」

ヤングの2年目のシーズン後半を奪い、2022年に3試合を除く全ての試合で欠場を強いたのはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)のケガだった。しかし、7.5回のサックを挙げたルーキーシーズンの才能に基づいて考えれば、彼のオプションを行使することは“考えるまでもない”ことだという人もいる。

リベラにとってはそうではないらしい。

ベテランHCはまた、オプションを行使しないことでヤングを奮起させ、2023年に挑戦的になって戻ってくることにつながると考えている。プロボウラーに選ばれたディフェンシブタックル(DT)ダロン・ペインのケースと同じことが起こるのを期待しているわけだ。ペインはフリーエージェントになる予定だが、闘志に火がついたことで発揮された彼の生産性は、オプション行使を引き延ばすというリスクを冒す価値はあったとリベラは感じている。

「ダロンのしたことを見れば、そう考えるのも理にかなっているだろう?」とリベラは述べている。「信じてほしい。ダロンの置かれたシチュエーションと彼のしたことを見れば特に、そういうアプローチもありだと私は考えている」

「代償は払った。だがいい意味での代償だ。あの若者はしっかりとプレーを見せたし、正しいことをした。休まず、保留もしなかった。トレーニングキャンプ中にそうすることも可能だったが、しなかった。そうしなかったからこそ、われわれは彼に“ありがとう、君は実力で勝ち得た”と言える道を見つけられたのだ」

リベラの言葉を聞くと、ペインを呼び戻すためにチームが動いてくれることを頼りにしているようだが、それはヤングのワシントンでの未来にはいっそうの不安を募らせる。あれほど素晴らしいルーキーイヤーだったにもかかわらず、約束されたはずのヤングのキャリアはケガで失速してしまった。少なくとも、リベラは23歳の若者が2020年の調子を取り戻すため、内に火をともすことを望んでいる。

【M】