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49ersのDEボサが守備部門年間最優秀選手賞に輝く

2023年02月10日(金) 12:32

サンフランシスコ・49ersのニック・ボサ【AP Photo/Ross D. Franklin】


ディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサの所属するサンフランシスコ・49ersは第57回スーパーボウルの舞台には届かなかったかもしれない。しかし、ボサの努力は確かに認められている。

現地9日(木)に行われている『NFL Honors(NFLオナーズ)』の式典で、ボサがAP通信2022年NFLディフェンス部門年間最優秀選手に指名された。

圧倒的な票を集めたボサは1位64票で237ポイントを獲得し、次点だったダラス・カウボーイズのラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズを抑えている。パーソンズは101ポイントだったものの、1位の票はない。カンザスシティ・チーフスのディフェンシブラインマン(DL)クリス・ジョーンズは1位1票と56ポイントで3番手。フィラデルフィア・イーグルスのエッジラッシャーであるハサン・レディックには1位が2票入ったが、4番手にとどまっている。ニューヨーク・ジェッツのディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスは1位を1票獲得している。

ボサの2022年シーズンは、まだ短いキャリアの中で最高のシーズンだった。

オハイオ州立大学出身のボサはサック18.5回でリーグトップに立ち、正式に記録が取られるようになった1982年以降で初めて、49ersの選手としてNFLのサックリーダーになっている。2021年にマークしたこれまでのキャリアハイである15.5回を塗り替えての快挙だった。

ボサがトップクラスのパスラッシャーになったのは驚きではない。ロサンゼルス・チャージャーズのスターであるジョーイ・ボサの弟であるニックは、2019年NFLドラフト全体2位指名という大きな期待と共にリーグにやってきた。ルーキーイヤーにサック9回を記録し、2020年はシーズン第2週にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂しなければ、年間最優秀選手賞に選ばれるだけの活躍をしていたはずだ。

このケガから復帰して以来、ボサは常に生産性を示してきた。過去2シーズンで積み上げたサックは34回。2022年のクオーターバックヒット48回はリーグ最多であり、2回のファンブルを相手に強いた。タックルフォーロスでは2位タイであり、優秀なハンターである以上の能力を発揮できることを証明している。2022年にボサが完了済みのチェックを入れられなかった唯一の項目はポストシーズンに関するものだ。ボサはプレーオフ3試合でタックルフォーロス4回とファンブルリカバリー1回を記録したものの、サックは決めていない。

25歳のボサはこれからの数年にわたってトップクラスのエッジラッシャーであり続けるだろう。2022年シーズンを前に5年目オプションを有効にするかどうかは、49ersにとって簡単な決断だった。組織の未来を担う選手として、いずれ大型契約を結ぶことになるはずだ。

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