デレック・カーは結局、トレードされない。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが現地12日（日）に状況を知る人物の話をもとに報じたところによると、カーがニューオーリンズ・セインツや他チームへのトレードを受け入れないとラスベガス・レイダースに伝えたという。

レイダースはカーが4,040万ドル（約53億2,403万円）の保証金を得ることが確定する水曜日の期限を迎える前に、カーを放出する見込みだとラポポートはつけ加えている。

先週、カーはセインツおよびレイダースの元ヘッドコーチ（HC）であるデニス・アレンを訪問。それにより、期限前にトレードが実現する可能性が生じていた。

レイダースとセインツはカーに見合うトレードの枠組みを用意していたものの、彼の契約が問題となったとNFLネットワークのトム・ペリセロは報じている。

ノートレード条項を持つカーは、フリーエージェントへの道を強要する力を持っていた。それは彼にとって賢い選択肢だと言えよう。今オフシーズン、ベテランQBを探しているチームが多くあり、そうした候補者の中でもカーがより良い選択肢になる可能性があるという事実を踏まえると、カーはリリースされることで失うお金を取り戻せるはずだ。

カーはレイダースでプレーした9シーズンで3万5,222パスヤード、タッチダウン217回、インターセプト99回を記録。レイダースはカーが先発した142試合で63勝79敗という成績を収めている。

フリーエージェント（FA）期間の開始まで1カ月程度となっている中で、カーは注目を集める存在になるだろう。31歳のカーはキャリアの次の段階を始めるのに最も適した場所を見つけるために、さらに訪問する機会を得る。たとえ最終的にニューオーリンズに行き着くことになったとしても、それはトレード経由では実現しない。

【RA】