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重要なタイミングでのペナルティに「あれはホールディングだった」とイーグルスCBブラッドベリー

2023年02月14日(火) 00:31


フィラデルフィア・イーグルスのジェームズ・ブラッドベリー【Cooper Neill via AP】

フィラデルフィア・イーグルスのファンは、第57回スーパーボウルでコーナーバック(CB)ジェームズ・ブラッドベリーにコールされたホールディングに不満を持っているかもしれない。しかし、ブラッドベリー本人はチーフスのワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターに競り負けた後、反則を犯したことを認めていた。

38対35で敗れた試合の後、ブラッドベリーは「ホールディングだった。彼のジャージーをつかんだ。彼らがスライドしてくれればって思っていた」と語っている。

試合時間1分54秒で35対35の状況だった際、チーフスはイーグルス側15ヤードで第3ダウン残り8ヤードという状況だった。しかしながら、そこにフレッグが投じられ、チーフスは自動的にファーストダウンを獲得。ゲーム決勝点となるフィールドゴールを蹴るまでに、残り時間を11秒に減らしている。

スミス・シュスターの方も、ペナルティだったかを問われて「ああ、100%な」と答えた。

「俺のルートはストライクイン、ストライクバックアウトだった。ブラッドベリーはいい選手だと思うけど、いつかあのコールをされるのは分かっている」

レフェリーのカール・チェファーズは試合後、ホールディングは明らかであり、フラッグを投じることに“議論はなかった”と話している。

「レシーバーがインサイドに行き、彼はアウトサイドに逃れようとしていた。ディフェンダーが右手でジャージーをつかみ、彼がアウトサイドに逃れるのを制限した。したがって、われわれはディフェンスのホールディングをコールした」

このホールディングによって、スリリングな試合は落胆の結末を迎えた。しかし、イーグルスのベテランディフェンシブラインマン(DL)ブランドン・グラハムは、イーグルスの守備陣がもっと早く止められていれば、こうはならなかったと語っている。

グラハムは試合後、記者たちに「俺はレフェリーを信頼している。レフェリーは試合の瞬間の中でコールする。あのコールについては、少し痛んだけれど、俺たちはああいうポジションにすら、いるべきじゃなかったんだ」と語った。

イーグルスのヘッドコーチ(HC)であるニック・シリアニは、ファンはホールディングのコールで苦い思いをしたかもしれないものの、それでイーグルスが負けたわけではないとコメント。

「疑問のあるコールというものは、あるものだろう?」と言うシリアニHCはこう続けた。

「レフェリーだけじゃなく、私がやることや(守備コーディネーターのジョナサン・ギャノンが)すること、(攻撃コーディネーターのシェーン・スタイケンが)することでも疑問が出てくるだろう。それに、ジェイレン(ハーツ/クオーターバック)がやることにもね」

「われわれはそれを理解している。しかし、1つのプレーで決まることはない。彼らは判断が分かれる中でコールしなければならない。私はそのコールが正しかったか、それとも間違っていたかを議論するためにここにいるわけではない。もちろん、時には”おい、それじゃこちらが不利だ、気に入らないぞ”と言うこともある。だが、彼らはほんの一瞬の判断をするという厳しい仕事をしている。だが、1つのプレーで決まるわけではない。たとえ、そう見えるときにも。それがこのリーグの同等性で、いつだって”このプレーだな”と思ってしまうものだ。それは違う。私たちがオフェンスで、どれほどのプレーをしてきたことか。チーフスがオフェンスで、どれほどのプレーをしてきたことか。そして、スペシャルチームのプレーも。前にも言ったように、厳しい仕事だ。一瞬の判断になる。私はすべての映像を見てはいないが、試合の勝敗を決めるものではなかった」

イーグルスはそのペナルティで敗北したわけではないかもしれない。しかし、一連の重大なエラーがパトリック・マホームズとその仲間たちの闊歩を許したことは、オフシーズンの間にイーグルスの痛みとなるだろう。

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