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チーフスQBチャド・ヘニーが引退を発表

2023年02月13日(月) 16:32

カンザスシティ・チーフスのチャド・ヘニー【AP Photo/Reed Hoffmann】


カンザスシティ・チーフスのバックアップクオーターバック(QB)であるヘニーが現地12日(日)に、『Instagram(インスタグラム)』を通じて引退することを発表した。この日はチーフスが第57回スーパーボウルでフィラデルフィア・イーグルスと対戦した日であり、38対35でロンバルディトロフィーを手にした日でもある。

2018年からチーフスに所属しているヘニーは、この日の試合が前半残り2分を切ったところでQBパトリック・マホームズがハイアンクルスプレインを悪化させたように見えた際、サイドラインで短いウオームアップを行っていた。結局、最大の舞台でヘニーがプレーすることはなかったが、長年バックアップを務めてきたクオーターバックはキャリア2つ目のスーパーボウルリングを手にしている。

とは言え、ヘニーはポストシーズンに入ってからマホームズの代役を務める機会があった。それは、マホームズが最初にハイアンクルスプレインを負って、第2クオーターの多くを逃したジャクソンビル・ジャガーズとのディビジョナルラウンド戦でのことだ。

マホームズが手当と診断を受けている間、ヘニーは試合をしっかりと抑え、パス7回中5回成功、23ヤード、タッチダウン1回をマーク。10対7でリードしている状況を引き継いだヘニーは、ハーフタイムの時点でアドバンテージを17対10と広げており、第3クオーターからはマホームズが戻ってきた。

チーフスのチャンピオンシップの野心は悲惨な道を辿った可能性もあったが、結果として、ヘニーにとっては成功に満ちた最後の日々になっている。

ミシガン大学出身のヘニーは2008年NFLドラフトでマイアミ・ドルフィンズから全体57位で指名を受けてNFLキャリアをスタート。マイアミとジャクソンビル、カンザスシティで15シーズンを過ごした。ヘニーはキャリア通算1万3,290ヤード、タッチダウン60回、インターセプト63回を記録し、新たなリングと共にフットボールの表舞台から去っていく。

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