大陪審がセインツRBカマーラを含む複数名を暴行罪で起訴
2023年02月17日(金) 10:57現地16日(木)、ニューオーリンズ・セインツのランニングバック(RB)アルビン・カマーラが2022年2月5日にラスベガスにて暴行を加えた容疑で、シンシナティ・ベンガルズのコーナーバック(CB)クリス・ラモンズおよびその他2名とともにネバダ州クラーク郡大陪審に起訴された。
カマーラとラモンズ、そして同じく被告となっているダリン・ヤングおよびパーシー・ハリスは、暴行を共謀した罪と、被害者とされるダレル・グリーンJr.さんに対して深刻な身体的危害をもたらす暴行に及んだ罪で起訴されている。『KLAS-TV』によると、起訴の結果として今回の刑事事件はラスベガス治安判事裁判所を回避して地方裁判所で扱われることになり、出廷日は3月2日(木)に設定されているとのこと。
『NFL Media(NFLメディア)』が入手した声明の中で、カマーラの弁護士であるドリュー・フィンドリング、デビッド・チェスノフ、リチャード・ショーンフェルドは次のように述べている。「州はカマーラ氏を起訴することで、紛争中の予備審問を回避した。彼は事件当時、自分自身と他の人たちを守ろうとしていたため、裁判では精力的に争うつもりだ」
NFLは声明で“個人行動規範の検討対象であるこの問題のすべての法的発展を監視”し続けるとしている。
疑惑の事件は2022年のプロボウルウイークエンド中に発生しており、27歳のカマーラを含む被告人たちは2022年2月6日に逮捕された。
警察による最初の報告書によれば、グリーンさんは2022年2月5日朝に“ザ・クロムウェル・ラスベガス・ホテル&カジノ”で加害者らを含む人々とともにエレベーターを待っていたと、ラスベガスメトロ警察に語ったという。エレベーターのドアが開いた後、カマーラはグリーンさんの胸に手を当て、エレベーターに入るのを止めたとされている。
グリーンさんはカマーラを押しのけた後に自分も強く突き飛ばされたと明かした。さらに、ラモンズに殴られ、複数人に蹴られ、最後に意識を失ったという。グリーンさんはカマーラが自分を殴ったメンバーの1人であることを確認している。
警察の報告書によると、監視カメラの映像がグリーンさんの証言を裏付けているという。映像にはグリーンさんがカマーラを含む4人の容疑者に襲われている様子が映っているとのこと。
また、グリーンさんは右目の眼窩(がんか)を骨折したという。
グリーンさんはルイジアナ州で1,000万ドル(約13億4,276万円)の損害賠償と陪審裁判を求める民事訴訟も起こしている。
カマーラは2017年NFLドラフト3巡目指名を受けて加入したセインツで6シーズン目を終えたばかりだ。カマーラはキャリア通算で8,888スクリメージヤード、トータルタッチダウン71回を記録し、プロボウルに5回選出されている。
27歳のラモンズは2018年にアトランタ・ファルコンズでNFLキャリアを開始し、セインツやマイアミ・ドルフィンズに所属してきた。そして、今年のディビジョナルラウンド後にリリースされるまではカンザスシティ・チーフスで3シーズンにわたってプレーしていた。最近、ベンガルズにクレームされたラモンズはキャリア通算で42試合に出場している。
【RA】