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組織内にOCとDCの有力候補が多くいるとイーグルスHCシリアニ

2023年02月17日(金) 13:19


フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ【AP Photo/Matt York】

成功には羨望がつきものだ。そして、NFLでは他でより高い地位を得た優秀なアシスタントの後任が必要になることがよくある。

ニック・シリアニにとって、ヘッドコーチ(HC)としてこのプロセスを経験するのは初めてのことだ。今回、守備コーディネーター(DC)ジョナサン・ギャノンはアリゾナ・カーディナルスで、攻撃コーディネーター(OC)シェーン・スタイケンはインディアナポリス・コルツでそれぞれヘッドコーチ職を手に入れた。

そして、シリアニHCは新しい部下を必要としている。

現地16日(木)、シリアニHCは「ポジションコーチからコーディネーター、クオリティコントロールコーチ、アシスタントポジションコーチに至るまで、彼らにはすべてのことに参加してほしいと思っているし、私はこれまでのキャリアで役に立ったものを彼らに提供しようとしている。それがヘッドコーチとしての私の仕事だ」と説明している。

「それとともに、シェーンとジョナサンが成功したのは、シェーンとジョナサンが優れたフットボールコーチであるだけではなく、優れたアシスタントを持ち、優れた人材と一緒に働いてきたからだ。だから、私は組織内に良い選択肢が多くあり、それが常にスタート地点になるような気がしている。私は常にそのように内部の人材を育成するのだと学んできた。つまり、その日が来たら、準備が整っているという状態だ」

「だが、そこで止まるわけではない。あらゆる選択肢を検討し、チームを支えてくれる最高の人材を確実に迎え入れようとしている。フィラデルフィア・イーグルスにとってベストなことをするつもりだ」

シリアニHCはオフェンスの指導経験を持ってイーグルスに加入したが、プレーコールを担当することなくイーグルスを第57回スーパーボウルに導いている。シリアニHCはかつてクオーターバック(QB)フィリップ・リバースに“学者風”と評されたプレーコール能力を持つコーディネーターのスタイケンにそれを任せた。シリアニHCは今、新しい攻撃コーディネーターを探さなければならない状況であり、選ばれた人物には再びプレーコールを任せるつもりだと木曜日に明かしている。

「その方が試合の管理がしやすくなると私は思っている」と述べたシリアニHCはこう続けた。「その方がサイドラインで選手ともっと交流できるようになるし、上にいる者とも話し合いがしやすくなる。オフェンスが終わったときにディフェンスのヘッドセットをつけること、またその逆もしかり。つまり、次の攻撃コーディネーターにゲームをコールしてもらう、それが私の意向だ」

ギャノンの後任を見つけることは、さらに困難になるかもしれない。シリアニHCはギャノンのクローンを探すつもりはないと述べた一方で、ギャノンが2022年にイーグルス守備陣をトップ5位以内に入れるようなユニットにまとめあげたことは気に入っていると明かした。

候補者の能力がイーグルスの基準を満たすとシリアニHCが判断すれば、内部の人材も後任に就くことはできる。

「私はディフェンス面で核となる思考プロセスを持っている。私たちがあそこでやっていることの多くが好きかと聞かれたら、答えはイエスだ」と強調したシリアニHCはこう続けた。「私はターンオーバー差、爆発的プレーの差を本当に信じている。つまり、私が好きなディフェンスの種類というものがあるのだ。そして、状況に応じて譲れないものが出てくる。サード・アンド・ロングであれ、タイトなレッドゾーンであれ、2ミニッツ、4ミニッツのディフェンスであれ、私には次の守備コーディネーターに要求することが自然にあると言えるだろう。だが、私は自分の能力を最大限に発揮できるような人を雇おうとしていることも自覚している――だからこそ彼らを雇うのだ」

「実際にはいないが、例えばジョナサンの双子の兄弟を迎えたとしても、その人がコールするのと、ギャノンコーチがコールするのとでは、やはり少し違ってくると思う。だから、ちょっとした変化や違いは出てくるだろう。遠回しな回答になっているかもしれないが、私は変化を起こすことに異論はないものの、イーグルスにとってベストなことをするつもりだ」

シリアニHCはイーグルスにはすでに両ポジションともにふさわしい候補者が何名かいると明言した――クオーターバック(QB)コーチのブライアン・ジョンソンは攻撃コーディネーターの最有力候補になる可能性が高い――が、内部での採用に固執しているわけではない。そうした中で、シリアニHCはアシスタントの採用に関して他チームに大きく遅れをとってしまうという、スーパーボウルに出場することの唯一の欠点に気づいていくだろう。

たとえそうだとしても、シリアニHCは期限に間に合わせるためだけに後任の採用を急ごうとはしていない。

「可能な限り早く終わらせたいが、急いでいるわけではない。入念にやる必要があるからそのようにするのだ」とシリアニHCはコメントしている。

【RA】