ビルズの練習生として過ごした期間のおかげでジャイアンツでより大きな役割を獲得できたとWRホッジンズ
2023年02月20日(月) 10:13現地17日(金)、ニューヨーク・ジャイアンツがワイドレシーバー(WR)アイザイア・ホッジンズと再契約を結んだことを発表した。昨年11月にニューヨークに来るまでNFLキャリアのほとんどを練習生として過ごしていた選手にとっては大きな契約となった。
金曜日に『WFAN』の“Tiki and Tierney(ティキ・アンド・ティアニー)”に出演したホッジンズは「間違いなく長い道のりだった。これまでのことをいくつか振り返って、ストーリーを聞くと、ここまで来られたのはちょっとクレイジーな感じがする」と話している。
ホッジンズはバッファロー・ビルズから2020年NFLドラフト6巡目指名を受けたものの、バッファローにいる間はわずか3試合しか出場できなかった。しかし、練習生として過ごす間、ホッジンズは元NFL選手の父からのアドバイスを思い出し、練習生だとしても攻守両面のトップクラスの選手たちと一緒にワークアウトできるということを改めて意識していたようだ。
「毎日、(コーナーバック/CB)トレデイビウス・ホワイトや(フリーセーフティ/FS)ジョーダン・ポイヤーみたいな選手たちを相手に、いつか試合でこういう人たちと対峙することになるんだと思いながら練習していた」と語ったホッジンズは「(WRの)ステフォン・ディッグスやエマニュエル・サンダース、コール・ビーズリーといった有名な選手たちから学ぶことができて、それに慣れたり、ルートの走り方や自分のプレーの手本となることを学んだりできたんだ」と続けている。
ホッジンズはジャイアンツに入団後、そうした練習の成果を発揮。レギュラーシーズンでは8試合しか出場していないにもかかわらず、チーム内で3位のレシーブヤード(351ヤード)、1位タイとなるタッチダウンレシーブ数(4回)を記録した。ジャイアンツがミネソタ・バイキングスを相手にまさかの勝利を挙げたワイルドカードラウンドでは、レシーブ8回で105ヤード、タッチダウン1回をマーク。ジャイアンツが2016年シーズン以来のポストシーズン進出を果たし、2011年シーズン以来となるプレーオフでの勝利をつかんだ試合で、ホッジンズはシーズンを通して頼りにできるワイドレシーバーを欠いていたチーム内でより信頼性のあるオプションの1つとなっていた。
ジャイアンツが2022年に成功を収めたもう一つの要因は、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズが急成長を遂げたことであり、ジョーンズはビッグブルーをワイルドカードラウンドへ導きながらキャリア史上最高のシーズンを送った。いまや広く浸透しているジョーンズと彼の成長に対する称賛に同調したホッジンズは、ジョーンズがブレイクアウトシーズンを迎えたことに驚いていないと明かしている。また、ビルズに所属していた頃からジョーンズに注目していたことや、ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールがビルズの攻撃コーディネーター(OC)を務めていたときに指導していたQBジョシュ・アレンとジョーンズのスキルを比較していたことを認めている。
「面白いことに、俺たちが向こうにいたとき、多くの選手がダニエル・ジョーンズを“ベイビー・ジョシュ・アレン”と呼んでいた。それは冗談みたいなもんで、“数年後に誰がジョシュになるか分かる? ダニエル・ジョーンズだ!”みたいな感じだった。彼の足の使い方を見ていると、確かにそうだと思うし、シーズンが進むにつれて、それがより分かりやすくなったと思う」
ホッジンズがもう1年ニューヨークにとどまることが決まっている一方で、ジョーンズの将来は不明確なままとなっている。2022年シーズン前に5年目オプションが有効にされなかったジョーンズは、契約の交渉に臨もうとしているところだ。ホッジンズはジャイアンツやジョーンズを代表して発言するつもりはないとしながらも、チームが今回のポストシーズン進出を2023年シーズンにつなげようとしている中で、ジョーンズがニューヨークに残ることを望んでいる多くの人々の一員であることは認めている。
「多くの選手がそう願っていて、多くのファンもそう願っていると思う」とコメントしたホッジンズはこう続けた。「ワイドレシーバーの立場から、純粋にそれを願っている。彼のことは選手としても、人間としても大好きだから、これからもぜひ一緒に仕事をしたい」
【RA】