バッカニアーズOCカナルスがQBスミスを誘い込むことを懸念していないとシーホークスGMシュナイダー
2023年02月20日(月) 11:21デイブ・カナルスはシアトル・シーホークスを離れてタンパベイ・バッカニアーズの攻撃コーディネーター(OC)に就任した。
クオーターバック(QB)ジーノ・スミスのキャリア再興において重要な役割を果たしたシーズンを経て、カナルスは自分と一緒にフロリダに来るようベテランQBを説得するのだろうか?
シーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーはスミス――とバックアップQBになる可能性があるドリュー・ロック――をシアトルに呼び戻すのに幸先の良いスタートを切ったと信じている。
『Seattle Sports 710AM(シアトル・スポーツ710AM)』によると、シュナイダーGMは「もちろん、デイブはドリューやジーノと素晴らしい関係を築いてきた」と語り、こう続けたという。「彼はジーノとの取り組みでも、練習後にドリューと一緒にいたときも、とてもいい仕事をしてくれていた」
「彼らは練習が終わっても1時間、1時間半と、とても熱心に取り組んでいた。暗い中でボールを投げたり、フットワークやボールの運び方など、あらゆることに励んだりしていた。(しかし)フリーエージェンシーが始まるのは3月中旬だから、それまでにいろいろなことに対処する時間はたっぷりとある」
確かに、フリーエージェント(FA)期間は3月15日(水)に新リーグイヤーを迎えるまで始まらない。したがって、シュナイダーGMにはフリーエージェントになる前にスミス(とロックの両方あるいは片方)と新契約をまとめる時間がある。
これまでの契約交渉の進展に自信を持っているシュナイダーGMは、次のように述べた。
「今のところ、いい会話ができている。ちょうど今、取り組んでいるところだ。何がベストか答えを見つけ出して、正しいと思うことをやろうとしている」
シーホークスとシュナイダーGMは、2年連続でQBポジションが最重要課題となっているオフシーズンを迎えている。
昨オフシーズン、シーホークスはフランチャイズQBだったラッセル・ウィルソンをデンバー・ブロンコスにトレードし、フランチャイズに変化を起こした。当時、シーホークスがウィルソンのトレードに応じたことに多くの人々が困惑したが、ウィルソンとブロンコスが悲惨なシーズンを過ごした一方で、シーホークスが驚くべきことに9勝8敗という成績をおさめてプレーオフ進出を果たした後、ウィルソンのトレードに対する見方は確実に変わった。2022年シーズン、パス成功率69.8%でリーグトップに輝いたスミスは、キャリアで初めてプロボウルに選出されている。また、パスヤード(4,282ヤード)とタッチダウンパス数(30回)ではキャリアハイを更新。シーホークスの快進撃は、スミスの活躍によるところが大きかったと言えよう。
2010年から今回のシーズンが終わるまでピート・キャロルHC(ヘッドコーチ)のスタッフとして働いていたカナルスは、3年にわたってスミスの指導にあたっていた。
トム・ブレイディの引退を受けてQBポジションに大きな穴ができている中、バッカニアーズは新しいスターターを求めている。シーズンが終わって以来、スミスはシーホークスに戻ることを確実視されてきたが、それはQBコーチを務めていたカナルスがバッカニアーズの攻撃コーディネーターに就任する前の話だ。
シュナイダーGMには交渉するのに十分な時間があるとはいえ、スミスがオープンマーケットで自分にどれくらいの価値があるのか確かめることを選択した場合、カナルスとの親和性は魅力的なものに見える可能性がある。
スミスは最後に姿を見せたプロボウルゲームズで、タッチダウン5回を決めるという素晴らしいパフォーマンスを発揮。フラッグフットボールの試合に出る前、スミスは新契約を得てシーホークスにとどまることに自信をのぞかせていた。その4日後、スミスはAP通信NFL年間最優秀カムバック選手賞を受賞している。スミス本人およびシュナイダーGMの話によれば、スミスがシアトルに戻ってくる可能性は依然として高いままだという。
【RA】