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ジャガーズとの長期契約を望み、タグ指定にも前向きなTEエングラム、「双方が興味を持っている」

2023年02月22日(水) 10:02

ジャクソンビル・ジャガーズのエバン・エングラム【AP Photo/Chris Carlson】

エバン・エングラムは今オフシーズンのフリーエージェント(FA)で最も市場価値が高いタイトエンド(TE)になると見られている。一方、ジャクソンビル・ジャガーズに加入した初年度にキャリア最高のシーズンを送ったエングラムは、長期契約でデュバルに残ることを望んでいるようだ。

現地20日(月)、エングラムは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に対し、チーム側も同じ気持ちを抱いていると信じていると語り、次のようにコメントした。

「これまでの話し合いはとてもポジティブなものだったし、彼(代理人のマイク・マッカートニー)はジャガーズと素晴らしい関係を築いているから、うまくいくといいなと思っている。お互いにそう感じていると思う。まだものすごく多くの話し合いを重ねたわけじゃないけど、俺が戻ってくることに双方が興味を持っているし、当然、俺自身も戻ってきたいと思っている。でも、あなたが言ったようにこれはビジネスだ。今年はたくさん素晴らしい成果を映像に残し、たくさん素晴らしい結果を残し、チームの勝利に大きく貢献してきたと思っている。パスキャッチャーのポジションでそれをした――ハイライトになるプレーを量産して、フットボールで何か特別なことをした――なら、金銭的な面に対処してもらえるはずだ」

自分はブロッカーではなくパスキャッチタイトエンドだとエングラムが言及したのは偶然ではない。彼は正しい。概してパスキャッチャーは高給を受け取るが、ブロッカーは無視されることがほとんどなのだ。

かつてニューヨーク・ジャイアンツからドラフト1巡目指名を受けたエングラムは昨シーズン、実力を証明するための1年900万ドル(約12億1,446万円)の契約をジャガーズと締結。そして、ヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンの下で、エングラム自身の才能とトレバー・ローレンスという一流クオーターバック(QB)の使い方を知っているコーチングスタッフがいればプレーメーカーになり得ることを証明した。

28歳のエングラムは2022年シーズンにキャッチ数(73回)とレシーブヤード(766ヤード)でキャリアハイを更新し、タッチダウン4回も記録した。もちろん、ジャイアンツ時代に長く悩まされていたドロップの問題がなくなったわけではない。とはいえ、エングラムはジャイアンツでの5年間で平均61.1%だったキャッチ率を74.5%まで上げている。

エングラムはプレーオフ進出を目指すジャガーズ攻撃陣の重要な歯車となった。プレーオフを含めた最後の7試合で、エングラムは平均でキャッチ6.1回、72レシーブヤード、キャッチ1回あたり11.7ヤードをマークし、合計で3回のタッチダウンを決めた。ロサンゼルス・チャージャーズに勝利したワイルドカードラウンドでは、キャッチ7回で93ヤード、タッチダウン1回を記録してチーム内のレシーブ記録でトップに輝いた。

オフシーズンが始まってから、ジャガーズのジェネラルマネジャー(GM)トレント・バールケは、チームがエングラムを呼び戻すことを望んでいると発言している。

両者が長期契約を望んでいることから、交渉はそれほど難しくならないはずだ。しかし、難航した場合、ジャガーズはエングラムにフランチャイズタグをつけて少なくともあと1シーズンの間、彼を確保しておくことができる。そのコストは2023年に約1,130万ドル(約15億2,438万円)になる予定であり、法外な値段とは言えないものだ。昨年はフリーエージェントにならないように複数のタイトエンド――特に、ダルトン・シュルツやデイビッド・ジョク、マイク・ガシキといったパスキャッチタイトエンド――がフランチャイズタグを指定されていた。

エングラムはタグをつけられることについては心配していないと話している。

「仮定の話だからそうなるかもしれないし、ならないかもしれない」と語ったエングラムはこう続けた。「もしそうなったら、何かしらの手を打つまでのつなぎになると思う。それに関してはそう感じている。そうなったなら、チームと話し合い、そこから前進していくことになるだろう。そうなった場合も、俺としてはどっちにしてもありがたい。俺たちは双方が満足できるような長期的な解決策を見つけ出すつもりだ」

ジャガーズのパスキャッチ軍団は2022年に大きな飛躍を遂げ、ワイドレシーバー(WR)カルビン・リドリー(復帰申請中)が復帰すればスピードを必要としているグループに新たなプレーメーカーが加わることになる。エングラムを失えば、これまでの歩みに大きな打撃を与えることになるため、ジャガーズが簡単に彼を手放すとは考えにくい。長期的な解決策が見つからなかった場合、少なくともエングラムは3月7日(火)の期限が近づく頃にタグをつけられると予想できる。

【RA】