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“過小評価されている”QBジャクソンのスキルセットを活用するとレイブンズOCモンケン

2023年02月22日(水) 10:48

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【Kevin Sabitus via AP】

ボルティモア・レイブンズはここ数シーズンにわたって軌道に乗れていないパスオフェンスを活性化させるため、攻撃コーディネーター(OC)としてトッド・モンケンを採用した。

現地21日(火)に行われた就任記者会見で、タンパベイ・バッカニアーズ、クリーブランド・ブラウンズ、そしてジョージア大学のOCを歴任してきたモンケンは、自分の哲学の根底にあるのは選手のスキルセットを最大限に活用することだと語った。

「プレースタイルを決めるのは選手だ」とモンケンは述べている。「そういうものなんだ。クオーターバック(QB)の周りの選手がプレースタイルを左右する。それを避けては通れない。タンパにいたときはとても優秀なレシーバーたちがいて、投げるのが好きなクオーターバックがいて――時には相手チームに投げることもあったが、とにかく彼らは投げるのが好きだった。実際に当時のチームはパスでのプレーの方が得意だった。つまり、選手の持ち味を発揮することが重要なんだ」

グレッグ・ローマン前OCのもとでレイブンズの強みはグラウンドゲームにあった。チームはQBラマー・ジャクソンを中心にその点でうまく機能していたが、パスゲームは大苦戦を強いられた。2022年にワイドレシーバー(WR)マーキス・ブラウンがトレードされ、WRラショッド・ベイトマンが足を負傷したことでレシーバー陣はがた落ち。タイトエンド(TE)マーク・アンドリュース頼みだったことも珍しくなかった。

このオフシーズンにレイブンズが狙うのは、パスキャッチャーのユニットをアップグレードすることだ。ところが、モンケンはどのようなフットボールの方針を採用するかについて大々的な宣言はしなかった。

「私にとってバランスは単にランとパスによるものではない」とモンケンは言う。「バランスとは、相手に5人全員をマークさせ、フィールド全体を守らせ、ディープフィールドも警戒させることだ」

レイブンズを取り巻く最大の問題は、3月7日(火)の期限までにフランチャイズタグをつけられる可能性が高いジャクソンの将来と言えよう。モンケンは元NFLのMVPと他のクオーターバックとの差について熱弁した。

「エリートかどうかだ。彼にはエリートレベルのスキルセットがある」とモンケンはジャクソンについて話している。

「動画で彼を見ればそれは一目瞭然だ。フットボールでできることやプレーの決め方。彼はパサーとして過小評価されていると思う。プレーを決めたり、フィールドの深くまで投げることができる能力という点においてそう思っている。あなた方も見たことがあるでしょう。私も皆さんと同じで何ら変わりはない。私も皆さんと同じものを見てきて、素晴らしいと思っている」

レイブンズがレシーバー陣をアップグレードするために投資すれば、2023年はモンケンのオフェンスでジャクソンがその過小評価されたパスを出す姿をもっと見ることができるかもしれない。

【R】