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QBトラスクにはボールを配分する能力があるとバッカニアーズOCカナルス

2023年02月24日(金) 11:17

タンパベイ・バッカニアーズのカイル・トラスク【AP Photo/Chris O'Meara】

タンパベイ・バッカニアーズの新攻撃コーディネーター(OC)であるデイブ・カナルスは、今のところ1人しか残っていないクオーターバック(QB)ルームを率いている。その1人とは、カイル・トラスクだ。

トム・ブレイディの引退とブレイン・ギャバートがフリーエージェントとなってチームを離れることで、フロリダ大学出身でドラフト2巡目指名選手であるトラスクがタンパとの契約下にある唯一のシグナルコーラーになる。

オフシーズンは始まったばかりであり、トラスクが先発QBの筆頭候補であるかを知るにはまだ早すぎる。しかし、カナルスOCは現地22日(水)に実施された入団会見で、この若手クオーターバックについて語るために時間を費やした。

カナルスOCは水曜日に「(大学から)出てきたときから本当に彼が気に入っていた」と話したとチームが伝えている。

「彼がそこ(大学)で手にしていたスキルポジションの選手を見てみれば、カイル・ピッツやスーパーボウルで大きな(パント)リターンを決めたカダリウス・トニー、デイミオン・ピアースがいた。彼は配分することができていたし、ここでカイルが成長を続ける中で、われわれはただポイントガードになることだけを助けていく。ポイントガードはすべての得点を自分で決める必要はない。ただ、配分するんだ。時間を守ってプレーし、ボールを手から離す。それをやっていれば、より良くなる。クマが追いかけてくるんだ。クマが追いかけてくるのが嫌なら、ハムを手放せばいい」

ブレイディの控えだったトラスクは、レギュラーシーズンに1試合にしか出場していない。それは、バッカニアーズがアトランタ・ファルコンズ戦で先発を休ませたシーズン第18週のことだ。この試合はトラスクにとって散々なもので、パス9回中3回成功、23ヤードにとどまり、ショートパスでさえターゲットに届かない場面もいくつかあった。ただ、2シーズンにわたってトラスクが経験したレップスが非常に限られたものであったことを踏まえれば、9回のパス試行に基づいてこのクオーターバックを見限るべきではない。

バッカニアーズのオフシーズンの動きが、彼らがトラスクをどう見ているかを伝えてくるだろう。ジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは後継となるベテランQBを探すのか? 3年目を迎えるトラスクと競わせるために、昨年にシアトルでカナルスが指導していたドリュー・ロックのようなフリーエージェントは? ドラフト上位指名権を、この仕事のために費やすのか?

カナルスはこれまで13シーズンにわたって、シアトル・シーホークスでピート・キャロルHCのスタッフを務めてきた。昨シーズンにはQBコーチとして、ラッセル・ウィルソンに代わって輝きを見せ、ワイドレシーバー(WR)タイラー・ロケットらの存在によって恩恵を受けていたジーノ・スミスを指導していた。バッカニアーズにもマイク・エバンスとクリス・ゴッドウィンという才能あるワイドレシーバーデュオがいるものの、それ以上の比較をする前に、まずはQBの状況がどうなるかを確認する必要がある。

カナルスはバッカニアーズで、初めてプレーコールを行うチャンスを得る。41歳のカナルスは、新しい仕事には浮き沈みがあるだろうと承知している。

「批判を受けることもあるだろうし、教訓を学び取っていかなければならないが、私は素早く学んでいく」というカナルスはこう続けた。

「私は理解が早い。ここのスタッフにはプレーコールの経験がある人達がいて、彼らから学ぶつもりだし、彼らとアイデアを出し合い、いろいろなことをまとめていく。私はそういった部分を本当に尊重している。そういうことに、とてもワクワクしている。チャンスを得るために、かじりついてきたんだ」

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