シーホークスHCキャロル、「めったにない機会」とドラフト1巡目でQB指名の可能性を示す
2023年03月01日(水) 10:36シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルはクオーターバック(QB)ジーノ・スミスに戻って来てもらいたいようだが、ドラフトの1巡目でクオーターバックを指名する可能性も否定しなかった。
「われわれはクオーターバックを指名できるポジションにつけている」とキャロルHCは現地28日(火)にNFLスカウティングコンバインで述べている。「われわれにとってこれは絶好のチャンスだ。めったにない機会と言えるだろう」
新しいリーグイヤーが始まる3月15日(水)にスミスはフリーエージェント(FA)になる。シーホークスをはじめ、スミスは以前にも同じ状況に置かれたことがあり、1年契約を何度か結んでいる。だが、昨シーズンまでその契約はQBラッセル・ウィルソンのバックアップという位置づけだった。
スミスは2022年にタッチダウン30回と4,282ヤードを投げ、パス成功率では69.8%を記録してリーグトップに立ったことでNFL最優秀カムバック選手賞に選ばれている。それによって彼の価値は上がったが、シーホークスにはおよそ 2,400 万ドル(約32億7,144万円)のサラリーキャップスペースがあるため、その気になればスミスをとどめることは可能だろう。
キャロルHCはスミスの復帰を是認しているようだ。
「彼は巡ってきたチャンスをモノにし、このチームでリーダーシップも遺憾なく発揮してくれた」とキャロルHCは述べている。「彼はほとんど非の打ちどころのないような対応を見せた。教科書通りのようで、すべてが彼の思い通りに運んで行ったような感じだ。とにかく素晴らしく、見ていてワクワクさせられ、自分もその一部になれたことに感激している」
「できればそれを維持できるように全力を尽くしたい」
とはいえ、スミスに活躍の機会をもたらしたウィルソンのトレードによって、シーホークスは全体5位と20位の指名権を手にしている。キャロルHCとジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーは二人そろってこのような状況に直面したことがなく、これまでシーホークスでは2012年の3巡目にウィルソンを、2018年の7巡目にQBアレックス・マクガフを指名したことしかない。
キャロルHCはスミスを引き留める可能性を示唆しただけでなく、彼らがQBを真剣に見直している最中であること、そしてこのポジションではあらゆる選択肢を検討している点を強調した。
「長年20位台後半でドラフトしてきたから、こういう選手を獲得するチャンスは巡ってこなかった。だから、われわれは彼らのことも真剣に考慮している」とキャロルHCは話している。
【R】