QBジョーンズとRBバークリーのタグ回避に希望を持つジャイアンツGMシェーン
2023年03月01日(水) 11:02ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)であるジョー・シェーンはこのオフシーズンにチームが2つの賭けに成功することを今も願っている。すなわち、フリーエージェントになる2人のビッグネーム、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズとランニングバック(RB)セイクワン・バークリーとの再契約だ。
シェーンGMは現地2月28日(火)に、2023年NFLスカウティングコンバイの場で「彼ら2人ともが戻ってきてくれればうれしいものだ」と語った。
「彼らはお互いと一緒に良い仕事をしている。彼らはNFLのキャリアを通してずっと一緒だった。彼らはお互いをよく補っていると思う」
「彼ら両方の代理人と実りある対話ができたし、うまく何かを成し遂げることが目標だ」
シェーンGMによれば、ジャイアンツが2人のフリーエージェントのいずれにもフランチャイズタグをつけずに両者を確保できる可能性もあるという。それはジャイアンツにとっては大きな進展だ。特に、ジョーンズにタグをつけることを回避できるならば。
フランチャイズタグの計算はクオーターバックとランニングバックでかなり異なってくる。ジョーンズに非独占的フランチャイズタグを指定するには、1年3,240万ドル(約44億1,905万円)のテンダーが必要。それとは対象的に、ランニングバックにタグをつける場合、フランチャイズのテンダーは1,010万ドル(約13億7,754万円)となる。
「彼らのいずれかに(タグを付ける必要がある状況に)ならないことを願っている」と言うシェーンは「そうするにはおよばない。もしそうなるのであれば、われわれは彼らの両方に契約をオファーすることはない。必ずしも一人にタグづけする必要があるわけではない」と続けた。
「そうならないのが理想だ。その方がこのオーガナイゼーションにとっては良い。フランチャイズタグを使わないで済むのなら、その方がダニエルにとっても良いと思うし、セイクワンにとっても良いと思う」
選手たちは複数年契約による長期的な安定を好むものだ。チーム側としても、柔軟性のある長期契約で他のポジションを強化する余裕がある方が好ましい。
「とりわけ、われわれは(ジョーンズの)まわりにチームを築こうとしており、レシーバーやボールの反対側にデプスが必要なポジションがあるのでね」とシェーンはコメント。
「したがって、それはチーム構成のプロセスにおいてちょっとした打撃になる。だが、そういったシナリオに直面する場合にも備えはある。プランBがあって、できる限り最高の形でそれを実行するつもりだ」
ジョーンズは最近にエージェントを『CAA』から『Athletes First(アスリート・ファースト)』に変更している。シェーンGMはジョーンズの以前の代理人とは新契約について交渉していなかったとする一方、アスリート・ファーストとは“実りある対話” ――最近では月曜日にも――ができていると話しており、火曜日にもさらなる交渉が行われるとのことだ。
バークリーとの交渉は契約に近づいているというシェーンGMだが、両サイドにはまだ数字上で合意が取れていない部分があるという。
「まだ完全に項目が埋まったわけではなく、少し前進している。ちょっとした差があり、(それ以外は)完了した。今もその部分に取り組んでいる。“Roc Nation(ロック・ネーション)”およびキム(ミアーリ/エージェント)と協議している。彼らや彼女とは素晴らしい関係性を築いている」
「素晴らしいコミュニケーションが取れている。ここからその差を埋められるかというところだ」
ジャイアンツは現時点でサラリーキャップを4,700万ドル(約64億0,676万円)下回っており、これはかなり大きい額に見える。しかし、ジョーンズの契約は年平均額で3,000万ドル(約40億8,903万円)を超えており、シェーンGMはディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスとの契約延長の話し合いについても触れている。ジャイアンツはこのオフシーズンのうちにそれらすべてを完了し、なおかつ財政的な柔軟性を保つことができるだろうか?
「慎重にではあるが、われわれはすべてを成し遂げられると楽観視している」とシェーンGMは述べている。
【A】