クオーターバック（QB）のブロック・パーディーとトレイ・ランスがそれぞれケガからの復帰を目指している中、サンフランシスコ・49ersのジェネラルマネジャー（GM）ジョン・リンチはオフシーズン中にベテランQBをチームに迎え入れる可能性を否定しなかった。

現地2月28日（火）、リンチGMはNFLスカウティングコンバインの場で「ブロックやトレイに加えて、何が起きても大丈夫なようにクオーターバックの市場に目を向けなければならないかもしれない」と述べている。

リンチGMがチームに加入する可能性を排除した唯一のベテラン選手はQBジミー・ガロポロだ。ガロポロはこれまでの6シーズンを49ersで過ごし、その中でスーパーボウル出場も経験している。

「私たちが彼と共に成し遂げなかったことについて、多くの人が話したがっている」と語ったリンチGMはこう続けた。「私が知っているのは、ジミーと一緒に多くのフットボールゲームに勝ってきたということだ。私もみんなも彼のタフネスやチームメイトとしてのあり方を称賛している。だから、みんながそういったことを話したいのは理解しているが、これは自然に終わったことだと思っている。ジミーに関してはいい思い出しかない。ジミーはこれから誰かのためにいいフットボールをするだろう」

また、リンチGMは引退を表明したサンフランシスコ出身のQBトム・ブレイディを49ersに呼び込む可能性があるのかという質問を払いのけた。

ランスが2022年シーズン第2週に足首を骨折してシーズン終了となり、パーディーがフィラデルフィア・イーグルスに敗れたポストシーズンゲームで内側側副靭帯（ないそくそくふくじんたい／UCL）を負傷したことを受けて、49ersはベテランバックアップQBの着陸地点になる可能性が出てきている。

リンチGMは最近になって投球を始めたランスについて、今のところ足を引きずる様子もなく、良い調子だと言及した。

パーディーは肘の腫れが続いたため、手術を延期している。リンチGMによると、パーディーは今週に再びアリゾナでMLBテキサス・レンジャーズのチームドクターであるキース・マイスター医師の診察を受け、腫れが十分に引いていれば来週にも手術を受ける予定だという。

49ersは当初、パーディーの復帰には6カ月がかかるという見通しを立ててオフシーズンに臨んでいた。火曜日、そうしたタイムラインは単なる目安に過ぎないと示唆したリンチGMはこう話している。

「選手も人もそれぞれ違うものだから、タイムラインはあくまで目安だ。まだ分からない。実際には、こういうケガをするのは野球選手がほとんどだ。今回は野球のケガではない。負傷した状況さえ異なる。ブロックが投げようとしていたところに、255ポンド（約116kg）の男が真っ向からぶつかってきたのだ。（野球の）ケガとは異なる。だから結果も変わってくるだろう」

リンチGMの発言は、手術を延期したパーディーの復帰が当初の期待よりも遅くなる可能性にチームが備えていることを示している。

いずれにせよ、49ersがベテランのシグナルコーラー探しに乗り出す可能性は高い。その様子を見れば、彼らが若手コンビの現在のプロセスをどう感じているのか、さらに深く知ることができるだろう。

【RA】