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来季もQBフィールズの先発を計画しつつ、ドラフト候補生の“下調べ”も行うベアーズGMポールズ

2023年03月01日(水) 13:00


シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

シカゴ・ベアーズのジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ポールズはクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズに対するチームの信頼を強調し続けている。

現地2月28日(火)、ポールズGMはNFLスカウティングコンバインの場で2023年もフィールズが先発を務める予定だと話した一方で、チームは今季のルーキークラスの適性評価も行なっていくと明かした。

ポールズGMは火曜日に報道陣に対して「それが今のプランだ。すでに言ったように、私たちはこのクラスについて下調べをするし、何か変化があれば、私はまた同じ言葉を繰り返すだけだ。これがうちの組織にとってベストなことだと言えるほど感心させられる必要がある、とね」と述べている。

この言葉はベアーズがドラフト全体1位指名権を手に入れて以来、ポールズGMが繰り返してきたものだ。また、ポールズGMはこれまでフィールズのシカゴでの将来に関する質問をかわすことにオフシーズンの大半を費やしている。プロセスを通してフィールズとの関係における透明性を維持したいと考えているポールズGMは次のように語った。

「ジャスティンは本当にいい仕事をした――このゲームがどうなっていくのか楽しみだ。だが同時に、自分たちの状況を総合的に判断すると、適性評価を行う必要がある。正しい決断をするために、すべてを調べ、彼らの調査に時間を費やさなければならない。私がどのように選手と接したいと思っているかはもう誰もが知っているかもしれないが、私にとって重要なのは、ジャスティンとコミュニケーションをとりながら、私たちが何をしているのかを彼が理解し、彼が驚くようなことがないようにすることだ」

フィールズは2022年シーズンにNFLで最もダイナミックな選手の1人として活躍した。特にランプレーでは素晴らしい成果を残し、1,143ランヤード、タッチダウンラン8回を記録して相手ディフェンスを圧倒。一方で、ベアーズのパスオフェンスは精彩を欠き、フィールズは15試合に出場して2,242ヤード、タッチダウン17回、インターセプト11回という成績でシーズンを終えている。1年目と比べると改善が見られたものの、フィールズはプロセスの遅れを含めてパスプレーに苦戦していた。そのため、フィールズがフランチャイズクオーターバックに成長できるかは疑問視されている。

とはいえ、ドラフト全体1位指名権を持っているベアーズはフィールズを中心にチームを構築することに焦点を当てるだろう。2年目のジェネラルマネジャーにとって、オフェンシブラインの再編および武器となる選手の追加、ディフェンスのアップグレードはすべてオフシーズン中に進める必要のある動きだ。

ベアーズはクオーターバックを必要としているチームに全体1位指名権をトレードし、さらに多くの指名権を獲得することもできる。

ポールズGMは3月15日(水)にフリーエージェント(FA)期間が始まる前に、指名権のトレードを決定する可能性があると指摘した。

「フリーエージェントが始まる前に動くのが得策かもしれないというシナリオは可能性としてある」とコメントしたポールズGMは「やはり、ここで集めたすべての情報を持って帰れば、より良い方向性が見えてくると思う」と続けた。

【RA】