選手を押すプレーについて「誰かが成功したからといって違法にする必要があるわけではない」とイーグルスGM
2023年03月02日(木) 08:53フィラデルフィア・イーグルスは2022年にショートヤーデージの状況で圧倒的な強さを見せた。周りの選手たちがクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツを押し、ファーストダウンを獲得する場面がしばしば見られている。
イーグルスはQBスニークの90%を成功させており、ハーツはスーパーボウルでスニークによってファーストダウンを6回獲得している。選手をプッシュするプレーは2005年から認められているものの、2022年のイーグルスほどこのルール変更を活用して強さを発揮したチームはない。イーグルスの成功は、選手を押すことを再び違法とした方が良いのではないかとの議論を生じさせている。
NFLフットボール運営部門副社長のトロイ・ビンセントによれば、今週に競技委員会が長時間にわたってQBをプッシュするプレーについて話し合ったという。また、今オフシーズン中に再度この話題について議論が行われるとのことだ。
QBをプッシュするプレーが禁止される可能性について、イーグルスのヘッドコーチ(HC)であるニック・シリアニは1日(火)にNFLスカウンティングコンバインの場でこう語っている。
「守備コーチの一部がそれを持ち上げているんだと思うよ。われわれはどんなルールであれプレーする。しかし、私たちにとっては明らかに、大きな成功を収めたプレーだった。われわれにとって大成功のプレーだったが、われわれはそれだけをやっているわけではない。守備陣がそのプレーを予測して止めようとしているときに、そこで何度かエキサイティングなプレーを決めてきた」
シリアニHCはさらに「私には投票権がない。彼らは私には尋ねない。(中略)それはゲームにとっていいものだと私は思った。もちろん、私にはバイアスがかかっている。それでたくさんの成功を収めたんだからね」とつけ加えた。
イーグルスのジェネラルマネジャー(GM)であるハウイー・ローズマンは、ハーツや他の攻撃陣がこのプレーで優れていたからといって、必ずしもルールが変更されるべきというわけではないと話している。
「私に分かっているのは、われわれがやっているすべてが合法で、うまく機能しているということだ。誰かが何かを実にうまくやっているからといって、それを違法にしなければならないわけではない」
競技委員会とNFLのオーナーたちがイーグルス首脳陣の考えに同意するかは、このオフシーズンの中で見えてくるだろう。
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