プレーコールの引き継ぎは「ダラスに来てから最も楽しいこと」とカウボーイズHCマッカーシー
2023年03月02日(木) 11:30ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーはプレーコールの仕事を引き継いでから活力を取り戻している。
現地1日(水)、マッカーシーHCはNFLスカウティングコンバインの場で、2023年にカウボーイズ攻撃陣に訪れる変化を楽しみにしていると語った。
「ダラスに来てから最も楽しいことだ」と述べたマッカーシーHCは「単純にまたコーチたちとフルタイムでミーティングルームにいることがね。8時から11時半までの間と休憩時間で、スキームの話ばかりすることもだ。そんなことはこれまでしていなかった。だから、その部分は今までと異なる」と続けている。
カウボーイズは4シーズンにわたって攻撃コーディネーター(OC)を務め、そのうち3シーズンでマッカーシーHCの下で働いていたケレン・ムーアと離別した。その後、ムーアはロサンゼルス・チャージャーズの攻撃コーディネーターに就任している。
マッカーシーHCによると、ムーアは“素晴らしい仕事”をしたものの、今回のプレーオフで露呈した欠点を踏まえて“変化を起こすいいタイミング”だと感じたとのこと。
グリーンベイ・パッカーズでの在任期間のほとんどでプレーコールを担っていたマッカーシーHCは今後、カウボーイズでもそれを担当することになっている。カウボーイズは攻撃スタッフをまとめるためにベテランコーチであるブライアン・ショッテンハイマーを新攻撃コーディネーターに指名した。
マッカーシーHCは2022年シーズンにおけるランとパスの比率を気に入っていることに言及しながら、オフェンスに“大規模な”変更はないと明言。また、ムーアと離別したことでオフェンスの30%から35%が変わるだろうと示唆した。
ムーアの指揮下で4シーズンを過ごしたクオーターバック(QB)ダック・プレスコットは2018年シーズン以来、初めて新しい声で指示を聞くことになる。新鮮な視点によってスタークオーターバックが持っている力を最大限に発揮させられるだろうと言及しているマッカーシーHCは次のようにコメントした。
「第一に、私たちは皆、新しい声を必要としていると思う。モチベーションやチャレンジ精神といったものを必要としているのだ。これは彼にとって新しい挑戦であり――彼の言葉を借りれば――とても楽しみなことでもある。何でもそうだと思うが、彼にはこれまでオフェンスのさまざまなバリエーションを経験する機会があった。私たちがこれからやろうとしていることのバリエーションに関して、彼はまた新たな展開を迎える準備をしている。私たちは彼が築き上げたものをもとに構築していくつもりだ」
2022年シーズン、ターンオーバーに苦しんだプレスコットは12試合しか出場していないにもかかわらず、リーグでワーストタイにあたる15回のインターセプトを喫した。プレスコットとカウボーイズがそうした問題を過去のものとし、新しいオフェンスに適応するためには、オフシーズンプログラムが重要だとマッカーシーHCは指摘している。
カウボーイズはポストシーズンのアウェー戦に勝てないという負の連鎖を遂に断ち切った。彼らの次のステップは1995年シーズン以来となるNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームの出場だ。
【RA】